Bolter'91(Y.Hayashi)

知識は観念の集合体

知識は, 言語的および視覚的な観念の集合体と見なされ, この集合体は, 万華鏡のように 言絶えず変化する階層的なおよび連想的なパターン となり, しかもそれぞれのパターンは或る状況における或る読者集団の必要性に 応えるものとなる.

知識を構造化するのは, 我々は書籍を必要とする. これは電子的メディアにおいてはハイパーテキストとしてのコンピュータがこう した書籍の役割を果たすのであって, 超人類としてのコンピュータではない (知覚のメディアから記号のメディアに着目).

電子的メディアの定義となるような性質は, それが語句や図や視覚的イメージといった ビットで表わせる素材であれば如何なるものであれ, それらの間を自由に往来できるという点である.


林 幸雄 (yhayashi@jaist.ac.jp)
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