リーダー挨拶
―伝統工芸の未来を創るために―
石川県は多くの伝統工芸品の産地を擁する全国屈指の県ですが、近年、生産額は大きく減少し、厳しい状況が続いています。私たち北陸先端科学技術大学院大学の立地する能美市、そして加賀市も、古くから九谷焼、山中漆器の産地として栄えてきましたが、いずれも例外ではありません。
伝統工芸産業の活性化は、地域の活力を取り戻し、生き生きとした地域づくりに繋がります。国内外でイノベーションの推進が求められている今日、伝統工芸においても、イノベーションを担う人材育成は急務となっています。
一方で私たちは、企業での知識マネジメントや技術経営に関する教育研究の経験を基礎に作り上げた「地域再生システム論」の展開、伝統産業と先端技術との融合を目指す「都市エリア産学官連携促進事業(温新知故プロジェクト)など、地域と伝統工芸の振興に携わってきました。また21世紀COEプログラムにおいてもイノベーション研究・教育を推進してきました。
本学の持つ力を活かし、伝統工芸の従事する人々、自治体関係者、企業経営者や技術者の皆様と協力し、伝統工芸を支える知恵や技と先端科学技術の融合を進めることによって、石川県の伝統工芸産地の未来創りに積極的に貢献していきたい。それが、この「石川伝統工芸イノベータ養成」事業です。
北陸先端科学技術大学院大学
学長 片山卓也

