組込みシステムコース
■組込みシステムコースの概要(理念、目標、特徴)
各種の機械や機器に組み込まれて、その制御を行うコンピュー
タシステムのことを組込みシステムと呼びます。組込みシステムは、一般工作用機械、医療用機器、自動車、家電、携帯電話、宇宙ロケットなどに組み込まれ、これらの製品や機器の品質や機能を決める最も重要な要素となっています。組込みシステムの開発技術を高く保つことは、我が国の製造業の競争力の維持にとってきわめて重要です。
本コースでは、社会人を対象として、組込みソフトウェア関連の先導的高度技術者の育成
を目指します。具体的には組込みソフトウェアの開発・検証・開発管理に関する先端技術とその応用力を獲得することを目標とします。企業の中核を担う
若手や中堅は生産の場での経験により、システム作りの概要とそのための基礎知識はすでに有しています。しかし、そのような経験と知識は現場依存であり、技術革新に対応する組織的体制は十分に整えられておりません。このような人材に対して、緊急に導入すべき、有用な先端技術と、さらにそれを発展させうる基礎理論をシステマティックな教育研究プログラムにより教育します。これにより、現状の最先端科学技術を生産の場に適用しつつ、新しく出現してくる技術への対応力を備えた人材として成長されることを期待いたしております。
生産の場における現状の問題点を正面にすえつつ、最新先端要素技術を統合し問題解決をはかるための実力養成をはかりましょう。
本コースの博士前期課程は教育訓練給付制度の指定を受けています。
組込みシステムコース教育研究プログラム(講義科目構成)
■組込みシステムコースの教育研究プログラム
教育カリキュラムは、導入、基幹、専門およびコース専門講義科目の講義群からなります。コース専門講義科目では、以下のように、組込みシステムの開発に必要となる先端技術の内容を精選して開講します。
| コース専門講義科目 |
・統合アーキテクチャ
・組込みシステムネットワーク
・コデザイン
・集積回路特論
・組込みソフトウェア工学
・ソフトウェア開発方法論
・コンポーネント技術とミドルウェア
・ソフトウェア検証手法
・プロジェクト管理・品質管理
・関数プログラミングとフォーマルメソッド |
導入講義科目 |
基幹講義科目 |
専門講義科目 |
・グラフとオートマトン理論
・デジタル論理と計算機構成
・アルゴリズムとデータ構造 |
・数理論理学
・システム最適化
・計算量の理論と離散数学
・情報理論
・情報解析学特論
・離散信号処理特論
・統計的信号処理特論
・人工知能特論
・自然言語処理論T
・コンピュータネットワーク特論
・計算機アーキテクチャ特論
・オペレーティングシステム特論
・ソフトウェア環境構成論 |
・離散状態システムの理論
・並列処理
・認識処理工学特論
・理論計算機科学
・自然言語処理論U
・システム制御理論
・知的エージェント技術
・数値計算特論
・符号理論
・分散システム論
・データベース特論
・遠隔教育システム工学 |
導入講義科目、基幹講義科目、専門講義科目については、石川キャンパスで開講されている講義を東京でも開講します。もちろん、導入科目を除きすべてface-to-faceの講義です。コース専門講義科目を受講するにあたって、その基礎となる分野を十分理解していない方々は受講をお奨めします。導入、基幹、専門、コース専門という講義体系の階層化により、種々の分野からの学生さんの参加が可能となります。
組込みシステムに限らず情報分野の仕事は総合的な知識を必要とします。これに応えるため、本学の教育システムでは様々な分野の講義から単位を修得することを要請しています。また、シラバスを整備し、オフィスアワーを設けるなど教育成果の定着をはかる工夫がなされています。
研究指導については、多眼的人材を育成するため、複数指導教員制を設けています。
研究については主テーマ、副テーマが課されます。主テーマは通常の博士研究、修士研究または課題研究です。現在、ソフトウェアプロダクトライン技術、ソフトウェアアーキテクチャ、仕様合成技術、組込みシステム開発に関する知識の管理と遠隔学習支援他の研究が進行中です。課題研究は特に社会人コース博士前期課程のために設けられたもので、システム試作、技術調査など必ずしもオリジナリティを求められません。
副テーマは主テーマの指導教員の専門分野とは異なる分野から課題を選択します。これにより、研究技術開発に関する様々な視点を獲得することを目指します。
コースにおける学習は、講義受講、副テーマ実施、主テーマ研究計画書提出、中間審査、本審査の順に進みます。
|