ルール説明(この手のゲームに慣れてない方用)

このページでは,「大戦略」「ファミコンウォーズ」などのターン制戦略ゲームに慣れていない人用にルールを紹介します.
もうちょっと図解を入れる予定です.

ルール概要 将棋との違い

このゲームは,2人のプレイヤが,それぞれの軍を持ち,駒を動かして倒し合いをするゲームです.
そのようなゲームとしては将棋やチェスが古典的ですが,このゲームはいろいろな面で違います.
まずは,将棋などを知っていてこのゲームに興味を持っていただいた方を想定して,
大きく違う点のみを簡単に説明します.


ルール詳細

[盤面と地形]


このゲームは1つの盤の上で2人で戦います.
盤は四角形のマスで構成され,広い盤や狭い盤などいろいろなサイズを用います.
各マスには1つの“地形”が割り当てられています.

[ユニット]

このゲームには F, A, P, U, R, I と略称される 6 種類のユニット(駒)が登場します.
それぞれに相性があり,移動できる範囲も異なります.

[行動:移動と攻撃]

このゲームではプレイヤは交互に着手しますが,1回(1ターン)に自軍の全ての駒を動かすことができます.
また,どういう順番で駒を動かすかも自由です.

このゲームでは,各ユニットは定められた“移動力”の分だけ,マスを上下左右に辿って移動することができます.
ただし,地上ユニットは地形によっては進入できないマスや,移動力を2消費することがあります.
また,自軍のユニットはすり抜けられますが,敵ユニットに重なることはできません.

各ユニットは「移動のみ行う」「移動後に隣接攻撃する」「移動せず攻撃する」ことができます.
攻撃は,上下左右の敵ユニットへの“隣接攻撃”が基本ですが,
U(自走砲)だけは,移動後の攻撃や隣接攻撃はできず,マンハッタン距離2~3の敵ユニットを“遠距離攻撃”できます.

ユニットは,体力もしくは機数に相当するHPというパラメータを持っています.
攻撃すると,ユニット間の相性(F→A→P→R→Fなど)と,現在のHP,
および攻撃された側の地形に応じて,“ダメージ”が決まります.
HPは最初は標準で10ですが,ダメージを受けると減っていき,0になるとそのユニットは取り除かれます.
隣接攻撃の場合,攻撃されたユニットは攻撃したユニットに対して反撃を行います.


[勝利条件]

最初に配置されていた相手の駒を全て倒すと,勝利です.
このゲームでは,お互いが損害を恐れて引いたり,片方がF(戦闘機)だけ,片方がP(戦車)だけになったりすると決着が付きません.
そのため,指定ターン数を越えると,残りユニットの合計HPの多寡によって「判定勝ち」「引き分け」「判定負け」が決定されます.

詳細なルール:

各ユニット・地形のパラメータの詳細を記します.
このテーブルを暗記するよりは,実際にゲームをやってみるほうが良いと思います.
ユニット射程攻撃力移動力移動コスト
F
A
P
U
R
I
道路
平原



陣地
戦闘機 F 155650000 9111111
攻撃機 A 10010510585115 7111111
戦車 P 10055707575 6112--1
自走砲 U 2-30060756590 5112--1
対空戦車 R 17070155045115 6112--1
歩兵 I 100510355 31112-1

地上ユニット(P,U,R,I)は,平原で1,林で3,山および陣地で4の地形効果を受けます.ダメージは,
(攻撃力×攻撃ユニットHP+70)/(100 + (地形効果×防御ユニットHP))で計算されます.
すなわち,

JAIST ターン制戦略ゲーム 学術用基盤プロジェクト