超高精細・高階調画像の Lossless Coding


ディジタル化された電子系画像メディアは、伝送・蓄積・加工・編集といった 処理が容易であるため、印刷・写真等の非電子系画像メディアとの 相互変換が可能であることが求められる。 超高精細・高階調画像は、この非電子系画像メディアと電子系画像メディアの 統合を目的として提案されている。

超高精細・高階調画像は、解像度が2000×2000[pixels]以上、 階調は RGB 各12[bit/pixel]以上と定義されており、 その解像度・階調の高さによる膨大なデータ量が問題となっている。 このため、画像データ圧縮が必要であるが、 圧縮によって歪みが生じ、画像情報が損なわれては、 超高精細・高階調画像そのものの存在意義が失われてしまうので、 いわゆる Lossless Coding(可逆符号化)が不可欠であると考える。

Lossless Coding には Entropy Coding が適しており、 本研究では、モノクロ画像に関して行なわれていた 算術符号などの Coding をカラー画像に拡張し、 画素間の相関に加えて色間の相関の活用も試みることで、 超高精細・高階調画像の Lossless Coding の実現を 目的としている。


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