超準解析(nonstandard analysis:NSAと略)は、1960年ごろに、Abraham Robinson が、数理論理学の応用として、創始した。
それからまもなく、Robinson が訪日し、講演をした。
竹内外史氏は東大の大学院の講義の一部分でNSAを紹介し、また、関連論文を著した。
日本語の本としては、「線形位相空間と一般関数」(山中健著、1966)の付録および「超準解析」(斉藤正彦著、1976)がでた。
Peter Roquette の来日を機会に、故河田敬義氏主催で、京大の数研で研究集会が開かれた。
この後ほぼ毎年NSA研究会が開かれるようになった。
1982年以降は、科研費の補助を受けてきた。
初期の研究集会では、毎回NSAへの入門講座があったが、いつのまにか研究発表だけになり、参加者も固定されるようになった。
そのために、新しい人材が育たず、海外の研究の隆盛にくらべて、やや淋しい状況になった。
NSAは、数学や自然科学など、さまざまな分野に関連し、応用範囲も多い。
そのために、研究会は異分野の研究者の交流にもつながる。
今回京都産業大学で行われる研究集会を機会に、新しい参加者にNSAの楽しさを知っていただきたいと願って、入門講座を組み、広く案内をだすことに
した。
ゴールデン・シーズンの京都で、皆様のご参加をお待ちします。(斉藤正彦)