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情報科学研究科セミナーのお知らせ

                            平成20年1月25日


関 係 者 各 位


学生課教務係


JJREX合同シンポジウム(情報科学研究科セミナー(第14回))について

情報科学研究科では、国立情報学研究所 NII、 独立行政法人 情報通信研究機構NICT、
独立行政法人 産業技術総合研究所情報通信研究部門 と連携協力して、教育研究交流プロ
グラム(JJREX)を立ち上げ、その一環として、下記のとおりJJREX合同シンポジウム
(情報科学研究科セミナー(第14回))が開催されますのでお知らせします。
なお,本シンポジウムは共通科目「先端科学セミナー」(セミナー受講により単位認定
を行う共通科目)の対象セミナーとして扱われます。
本シンポジウムに関しましては、参加申し込み・予約などは必要ございませんので、直
接、会場にお越しくださいますようお願いいたします。




日  時:平成20年1月25日(金) 13:00〜18:00

場  所:情報科学研究科講義棟2階大講義室


講演1(13:00〜14:30)

講演題目:制約プログラミングの基礎と応用

講 演 者:国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 
准教授 細部 博史(本学情報科学研究科客員准教授)

講演要旨:問題を宣言的に記述する手法である制約プログラミングは,様々な問題解決の
ための有力な手段であり,人工知能や,論理プログラミング,ユーザインタフ
ェース等の種々の分野で利用されている.本講演では制約プログラミングにつ
いて,いくつかの基礎技術と応用分野の具体例や,本講演者のこれまでの研究
成果を紹介しながら概説する.

講演者略歴:1998年東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻博士課程修了.文部省学術
情報センター助手,国立情報学研究所助手等を経て,現在,国立情報学研究
所准教授.制約プログラミング,ユーザインタフェース,情報可視化,対話
型グラフィクス,ハイブリッドシステム等に興味を持つ.2003年日本ソフト
ウェア科学会高橋奨励賞受賞.

講演2(14:45〜16:15)

講演題目:マルチエージェントと学習(副題:社会は安定するか?)

講 演 者:独立行政法人産業技術総合研究所情報技術研究部門
主任研究員 野田 五十樹(本学情報科学研究科客員教授)

講演要旨:交通やマーケティング、ネットワーク負荷分散や電力需給問題など、有限の資
源を複数のエージェントで競合しあいながら共有する問題が数多くある。これ
を、資源を選択しながら自己の利得を最大化するよう学習していく複数のエー
ジェントという視点でモデル化し、この系がどのような挙動を示すか、個々の
エージェントの学習が他のエージェントにどのような影響を及ぼしているのか
について考察していく。さらに、このような系を安定させるためにはどのよう
な方法がありえるかについて紹介していく。

講演者略歴:1992年京都大学大学院工学研究科電気工学第2専攻博士課程修了。同年、通
商産業省工業技術院 電子技術総合研究所。2002年、改組により、独立行政
法人産業技術総合研究所 サイバーアシスト研究センター。2004年、同研究
所情報技術研究部門主任研究員。1999-2000年、スタンフォード大学言語情
報研究センター滞在研究員。博士(工学)。神経回路網によるシンボル・パ 
ターン統合処理、機械学習、マルチエージェントシステム、分散シミュレー
ション・社会シミュレーション、災害情報システムの研究に従事。人工知能
学会、情報処理学会、日本神経回路学会員。RoboCup Federation 理事。

講演3(16:30〜18:00)

講演題目:人工市場・人工社会の最新動向紹介

講 演 者:独立行政法人産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター
主任研究員 和泉 潔(本学情報科学研究科客員准教授)

講演要旨:実際の社会経済現象では,様々な思惑を持った人々が相互に影響を与えあって
いる.そのように複雑な系での現場の意思決定支援には,計算機シミュレー 
ションによる挙動の評価が必要となってくる.
本発表では,人間の代わりを務める計算機プログラム(エージェント)が複数
参加する計算機上の架空の社会経済モデル,つまり人工社会に関する解説を行
う。特に金融市場のシミュレーションである人工市場を中心に基盤手法の紹介
および最新の研究成果の解説を行う.

講演者略歴:1993年東京大学教養学部基礎科学科第二卒業.1998年同大学院博士課程修 
了.博士(学術).同年より,電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)
勤務. マルチエージェントシミュレーション,特に社会シミュレーション
に興味がある.人工知能学会,情報処理学会会員.