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シンポジウムのお知らせ

情報処理学会 第70回全国大会記念イベント

ワクワクIT@あきば 2008

〜情報社会の未来を予感する2日間〜


「暮らしを守る!法令工学って何だろう?」

北陸先端科学技術大学院大学


日時:2008年3月13日(木)16時30分〜18時

場所:秋葉原コンベンションホール 秋葉原ダイビル(2F)

   千代田区外神田1-18-13(JR秋葉原駅徒歩1分、つくばエクスプレス秋葉原駅徒歩3分)

入場料: 無料

ホームページ:http://www.ipsj.or.jp/10jigyo/taikai/70kai/wakuwakuIT/


いろいろな規則が法律で定められているのになぜ不祥事が相次ぐのでしょうか.われわれの生活は本当に守られているのでしょうか.
このような不安に科学的に立ち向かうため,法令を研究対象とする工学分野--法令工学--を提案します.この分野においては
コンピュータを用いて法令文の構造を解析したり,矛盾や漏れがないか調べたりして,法令を科学的に検証します.本シンポジウムでは
法令工学に取り組む日本の代表的な研究者を集め,それぞれの立場から法令に対するエンジニアリング手法を披露いたします.


基調講演

講演者 略歴

北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
教授 片山卓也
1962:東京工業大学工学士。
1964:東京工業大学工学修士。
1971:東京工業大学工学博士。
1964:日本IBM株式会社。
1967:東京工業大学工学部助手。
1974:同助教授。
1985:同教授。
1991-現在:北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授。
1991-1993,1997-1998:北陸先端科学技術大学院大学教授情報科学研究科長(併任)。


パネルディスカッサント

法令工学で読み解く法律の健全性

2007年を揺るがせた年金問題や偽装表示問題はどうして起こったのでしょうか.法律の文書を人間の主観を捨ててコンピュータに
解析させてみると意外な穴が見つからないでしょうか.このショーケースでは,このような具体的な問題を対象にしたいくつかの
研究事例をポスターとパワーポイントによるプレゼンテーションをいたします.

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講演者 略歴

明治学院大学大学院法務職研究科
教授 櫻井 成一朗
1980:東京工業大学工学部卒業。
1989:同大学院博士課程修了。
1989:同助手、助教授を経て、
2004:明治学院大学大学院法務職研究科助教授.
現在:明治学院大学大学院法務職研究科教授.

講演内容
人工知能,コンピュータネットワークの研究に従事.機械学習,論理,推論,法律人工知能に興味を持ち,人工知能技術の
法学教育への応用を進めている.法律家の認知モデルにも関心を持つ.

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講演者 略歴

名古屋大学大学院情報科学研究科
准教授 外山 勝彦
1980:名古屋大学工学部電気学科卒業。
1986:名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻博士前期課程修了。
1989:名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻博士後期課程修了。
1989:名古屋大学工学部情報工学科助手。
1990:中京大学情報科学部情報科学科講師。
1993:同助教授。
1997:名古屋大学大学院工学研究科計算理工学専攻助教授。同情報工学専攻併担。
2003:名古屋大学大学院情報科学研究科情報システム学専攻助教授。
2007:同准教授。

講演内容
法令英訳支援のための対訳表現自動抽出技術の利用:社会のグローバル化に伴い,日本の法令の英訳が必要と
されており,日本政府は2009年度までに約250本の法令を英訳する作業を行っている.その作業の基本となる
対訳辞書の構築や訳文の辞書準拠性検査に対して,対訳表現自動抽出技術を利用して支援を行っている.

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講演者 略歴

東京工業大学大学院総合理工学研究科
教授 新田 克己
1975:東京工業大学工学部電子工学科卒業。
1980:東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。
1980:工業技術院電子技術総合研究所入所。
1989:(財)新世代コンピュータ技術開発機構。
1995:電子技術総合研究所。
1995 - 現在:東京工業大学大学院総合理工学研究科教授。

講演内容
コンピュータを利用した論争ログの解析:法律分野では,裁判,仲裁,調停,交渉などのさまざまな論争の機会がある。
膨大なテキスト量の論争記録を人が読んで理解するのは負担が大きいので,コンピュータを利用して論理解析を行い,
その結果を論争のスキル教育に利用する手法の報告を行う。

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講演者 略歴

北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
教授 落水 浩一郎
1969:大阪大学工学士。
1971:大阪大学工学修士。
1974:大阪大学工学博士。
1974:静岡大学工学部講師。
1975:同助教授。
1988:同教授 。
1992 - 現在:北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授。
2004 - 現在:インターネット研究センター長併任。

講演内容
法実働化システムの開発法、法実働化システムの進化支援法、ソフトウェアアカウンタビリティ:e-Societyシステム
などわれわれの日常生活に深く関係するシステムでは、人間や組織と同じように説明責任を果たせることが望ましい。
システムが行った計算や判断に対して利用者が疑問をもったときに、システム自体がその理由を説明できるソフトウェア
アカウンタビリティ機能についての研究成果を報告する。

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講演者 略歴

北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
教授 島津 明
1971:九州大学理学士。
1973:九州大学理学修士。
1973:日本電信電話公社武蔵野電気通信研究所研究員。
1981:同研究所研究専門調査員。
1986:日本電信電話株式会社基礎研究所主幹研究員。
1991:九州大学工学博士。
1992:日本電信電話株式会社基礎研究所グループリーダ。

講演内容
法令は社会の仕様書である.法令工学は,このような視点からソフトウェア工学的アプローチにより法令の解析・
生成・検査等の技術を明かにする学問である.このために,法的情報システムの基になる法律条文の意味表現,
解析法,言い替え等の研究を進めている.

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講演者 略歴

北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
教授 東条 敏
1981:東京大学工学士。
1983:東京大学工学修士。
1983:(株) 三菱総合研究所 (1983)。
1992:同人工知能室長。
1995:東京大学博士(工学) 。
1995:北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科助教授。
2000 - 現在:同教授。

講演内容
非古典論理を用いた法令文書の解析:法律の推論が困難である理由の一つは,「ならば」(⇒)や否定(¬),
「あるいは」(∨)といった論理のシンボルが現実の自然言語の意味と乖離していることである.ここでは否定を
もう少し広く捉えた「対立概念」を導入し,「ならば」や「あるいは」を適切に表現し推論するしくみを考える.



お問い合わせ:北陸先端科学技術大学院大学
安心電子社会研究センター (TRUST)
〒923-1292 石川県能美市旭台1-1 TEL: 0761-51-1261
E-MAIL: coe-trust@jaist.ac.jp