──企業のホームページの問題点は、どういったところにあるのでしょうか?
コンテンツの向こう側に作成した人がいます。また表現されたヒトや組織が存在します。正確な情報を論理的に伝えることはできていても、その向こう側にある会社の文化風土や信用、発展性は見えてきません。
──ホームページを立ち上げるとは、どういうことだとお考えですか?
会社の経営と同じことで、サイトを立ち上げるにはビジネスプランを明確にしなければいけない。ビジネスプランを明確にするということは、会社の理念を明確にしてそこから戦略を導出して、戦略を実施するためのいろんなことを決めることです。組織を決めたり役割を決めたりして、ビジネスの将来的な展望を明確にしなければいけない。
──そこにソフトシステム方法論を適用するということは、どういうことなのでしょうか?
いわばソフトシステム方法論でビジネスプランを作成するということになるわけです。ウェブサイトを作るということは、そのウェブサイトの基本コンセプトを作ることだと私は考えています。
──ここでも“全体性”が関わってきますね。
ウェブを見た人に、「ああこの会社はこういう雰囲気の会社なんだ」ということが伝わらなければいけない。雰囲気と言うのはひとつの「全体性」ですよね。
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たとえば皆さんが友達の家に遊びに行く。そうすると初めて来るところであっても、外から見た家の感じや、中に入って何となく気づくような雰囲気がありますね。そしてそこから友達の両親の風貌がなんとなく想像できたりする。ウェブもそれと同じように作らないといけない。
──具体的にどんなコンテンツづくりをすれば良いのでしょうか?
企業にはさまざまなアクティビティがあります。その中でどの活動を取り上げて、誰を対象にしてコンテンツ作りをしていくか。それには最適解があるわけではありません。じゃあどうやって決めるのか。担当者の中で議論しロジカルに結論を出して、それが会社の中で受け入れられるか、企業文化と照らし合わせてロジカルな解が実施可能かどうかをチェックする。そういうことを提案するのがソフトシステム方法論です。
明確な指針があるサイト作りをすれば、サイトを見た人から何らかの反応があった場合に、なぜこんな反応が来たのかという理由も分かります。ですからある指針に沿ったコンテンツづくりが重要ですね。企業の場合は特に信用が大事ですから、ウェブの中でもやっぱり信用が表れていないといけないですよね。
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