人材養成のための幅広い研究対象

知識科学研究科は、自然、個人、組織および社会の営みとしての「知識創造」という切り口で、システム科学、情報科学、メディア科学、認知科学、生命科学、物質科学から、経営学、組織論、経済学、社会学、政策科学、デザイン科学にいたるまでの自然科学、社会科学や人文科学の各分野の学問を再編・融合した教育研究体制を整備し、知識の創造・蓄積・活用のメカニズムを探究します。

同時に、知識社会を担う問題発見・問題解決型人材、すなわち「知識社会のパイオニア」を養成することを目標とします。

研究対象としては、

  • 知識構造、知識表現、科学的知識、社会的知識、政策的知識、伝統的知識(知恵)、暗黙知
  • 組織や社会における知識経営、知識ベースの技術経営、知識ベースのプロジェクトマネジメント、知識創造としての技術・組織・社会イノベーション、知識経済、知識社会
  • 組織人間の認知・知能・創造性、身体知、個人的知識創造、知識技術、知識システム、データマイニング、知識創造技法、知識創造としてのデザイン
  • 組織社会・技術・自然におけるネットワーキングや進化などの複雑系現象、システム思考、モデリング・シミュレーション、構成論的手法、環境のシステム分析、地域システム分析
  • 組織サービスイノベーション、サービスマネジメント、サービス価値創造、サービスマーケティング、医療サービス

などを取り扱います。

このように、知識科学研究科の研究対象はきわめて幅広く、既存の学問的枠組みを超えて、知識の視点からの自由な研究テーマ設定を可能としています。

研究活動においては、グループ創造技法やモデリング&シミュレーションなどの知的な技法・技術を活用すると同時に、現場でのデータ収集・分析や知識創造を行うフィールドワークも重視し、現象を説明する理論的モデルの構築を目指す理論研究のみならず、現実の問題の解決を目指す実践的研究を行い、地域や海外のさまざまな組織との共同研究を積極的に実施しています。

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このような研究への取組みを背景に、自然科学・システム科学、情報科学・認知科学、経営学・組織論のそれぞれの「知」を融合した教育カリキュラムを編成し、変貌する社会のニーズに対応する先端科学技術を創造・伝承する大学院大学として、新しい社会システムのデザイン、新技術の開発や知識創造のメカニズムの探求に携わる高度な専門能力や研究能力を有する人材を育てます。

 

研究対象を学問と研究関心から4つに整理

知識科学研究科は、教員の学問的背景と学生の研究関心に応じた教育研究を行うために、4領域(基本3領域・応用1領域)に分かれています。講義もこれらの領域に分けられており、履修時はそれぞれの領域から講義をバランスよく受けることが求められます。

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基本領域

社会知識領域
社会知識領域では、グループや組織、社会における知識の創造・共有・活用のプロセスを考究します。そして、企業や行政官庁、非営利組織、地域社会等における知識経営と技術経営の実践的な技能・技術を習得し、技術的・組織的・社会的イノベーションを創出できる有為な人材を育成します。
知識メディア領域
知識メディア領域では、人間が知識を発見し表現する過程を考究し、知識情報やメディア情報に基づき、知識ベースシステムをデザイン・構築するための体系的理解を習得し、そこから知識創造あるいはメディア創造に関する知識社会にふさわしい応用領域を開拓できる有為な人材を育成します。
システム知識領域
システム知識領域では、地域社会、ネットワーク、言語やコミュニケーションなどの複雑な対象における知識の創造・共有・活用を、システム思考やモデリング・シミュレーションなどのシステム科学をもとに考究します。そして、システム科学の基礎の体系的理解に基づいた上記の複雑な現象の分析や研究、および、それらの抱える問題の解決に貢献する有為な人材を育成します。

応用領域

サービス知識領域
サービス知識領域では、企業や組織におけるサービス価値の創造に着目し、サービス知識の創造・共有・活用のプロセスを考究します。そして、様々な組織におけるサービス経営の実践的なノウハウ・技術を習得させ、技術的・組織的・社会的イノベーションを創出できる有為な人材を育成します。
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