発表者:佐藤尚(橋本研D1) タイトル:進捗状況&新しいモデル(のアイディア)について アブストラクト: <「相性」という関係性を考慮したモデル> 人と人との関係を考える際、それぞれが持つ性質や能力が重要となる。 人は本能的に自分と同じ様な性格・考え方・価値観を持つ人と一緒に 居ようとする性質がある。これは、人の「楽」になりたいという 本能的な性質に起因している。つまり、自分の持っているものと 同等の性質を持っている人と(無意識or意識的に)一緒に居ようとする のは、お互いに「楽」になれる(nearly = 気を遣う必要がない)からである、 と解釈することができる。 一方、2人で仕事をする場合、それぞれ持っている能力の異なる2人が 集まった方が良い結果を出せることがある。これは、それぞれの能力が 「相補的」な関係にある場合によく見られる。つまり、仕事をする上で、 お互いがそれぞれのウィークポイントを補うことで、仕事の効率化が 図られるのである。 これらは人の「相性」を判断する上で重要となってくる性質である。 「相性が良い」とは、2人が同じ性質を持っている(同一性の条件クリ ア)場合か2人が(能力的に相補的な)全く異なる性質を持っている (相補性の条件クリア)場合を指す。前者は特に人の「性格」について、 後者は人の「能力」についての相性となる。 これはもちろん極端に単純化して考えたケースであり、実際はより多様 な関係が考えられる。 今回は、この「相性」を取り入れたモデルについて考える。