発表者:並川 淳 タイトル:  研究の進捗状況報告:メタルールの構成可能性とダイナミクス アブストラクト:    状態の時間変化を決定する関数自体が動的に変化する力学系をFとする.  このとき, 関数が変化しない(普通の)力学系F'でFと同型対応するものが  常に存在する(構成方法も自明).  一方, あるF'に準同型対応するようなFを構成するのは自明ではない.  また, F'の性質やFの状態空間の取り方(例えば, 有限集合しか許さない等)  によっては, F'と準同型対応するFは存在しない場合もある.  ここでは離散力学系に話を限定し, F'からFへの準同型写像が存在する条件や,  準同型となる場合にFの関数がどのように変化するかについて  現時点で解っていることを紹介する.  また最後に, Open-Ended Evolutionの話に絡めて, 無限に階層構造をもつ  力学系を構成する試みについて議論したい.