発表者 伊東真紀子 日時  1/24 15:00〜 場所  知識2棟2階セミナールーム 内容 論文紹介  Francisco J.Varela, "Present-Time Consciousness", Journal of Consciousness Studies, 6, No.2-3, 1999, pp.111-140 概要  現象学的分析と認知神経科学の近年の知見を援用し、「今」という時間意 識のより自然な説明を試みている。というのも、現象学の祖フッサールによ れば、すべての精神活動はこの時間性に依存しているからである。例えば、 現象学的分析により、神経ダイナミクスの研究結果等の認知神経科学と、時 間性の構造に対応するセル・アセンブリ(細胞集成体)の出現を結びつける ことができる。  そしてこのような時間性に対するアプローチは、バレラが提唱する、生き た経験とその生物学的基礎が相互につながる「神経現象学」のケーススタデ ィである。