発表者:佐藤 尚 日 時:1月31日(金)、15:00から 場 所:知識2棟2階セミナールーム 内容:   社会において、我々は様々な情報を基に行動している。   同じ情報を基にしていても、人によって、また同じ人でも   時間等によって行動が異なる場合がある。   これは、我々がそれぞれ異なる「解釈機構」を持ち、   更に、その解釈機構を時間的に変化させているからである   と考えられる。   我々の解釈の結果として表れてくる多様な行動は、   程度の差こそあれ何らかの形で社会に対して影響を   及ぼしていると云えよう。   一方、我々の行動や情報も同様に社会から何らかの   形で影響を受けているだろう。   つまり、社会と我々の関係は、相互に作用or規定or依存し合う   「ミクロ・マクロループ」をなしていると考えられる。   このような関係をうまく抽象化したものに「Minority Game」がある。   本セミナーでは、まずはじめに「Minority Game」について   簡単に紹介する。次に、Minority Gameをプレイする各エージェントに   採用した「解釈機構」としての「Simple Recurrent Network」について   紹介し、最後に、現在、得られているいくつかの結果について   議論したい。