発表者:伊東真紀子 日 時:3月4日(火) 10:30〜 場 所:知識2棟2階セミナールーム 【内容】 論文紹介 Francisco J.Varela, "Present-Time Consciousness", Journal of Consciousness Studies, 6, No.2-3, 1999, pp.111-140 【アブストラクト】  主観的時間の認知は人間の意識活動のベースとなる。フッサールによれば、その中心をなす 「いま性(nowness)」は、「いま」という中心と、その周囲に滑らかにつながった直前の 過去(過去把持)と直後の未来(未来予持)を持ち、広がりのある構造をしている。   非線形力学の観点を導入すると、中断や停滞もなく過渡的に変化する「いま性」という 認知状態は、位相空間内の不安的な周期軌道の時間変化に相関していると考えられる。