発表者:並川淳 日 時:5/9(金) 15:00- 場 所:知識2棟2階セミナールーム 内 容:研究紹介 + 研究進捗状況の報告 アブストラクト: 記号空間からIFS(Iterated Function System)のアトラクタへの全射かつ連続な写像の 存在から, アトラクタ上の点にアドレスを定義する Barnsley の議論を紹介する. この話はそのまま縮小写像を駆動する斜積変換を記号力学系へ変換する議論へと繋げる ことができる. これらに関連する話題として, 津田の情報のカントールコーディングの話題に触れる. 次に, 縮小写像の斜積変換の議論をモース・スメール系(のあるクラス)の斜積変換へ 一般化する. この斜積変換系は高々有限個のコンパクトなアトラクタを持ち, さらにこの系をシンボル化すると関数シフトが得られることを証明する. そしてもう一度情報のカントールコーディングの話に戻り, ここで証明した結果を 踏まえて議論する. なお, 発表においては詳細な計算には立ち入らず, ざっと手順を概観するにとどめる.