日時:2004/1/7(水) 15:30- 場所:知識第3棟2階小スペースゼミ室 担当:昆野真胤 タイトル:論文紹介  E.Akiyama K.Kaneko, "Dynamical systems game theory and dynamics of game,"   Physica D, 147, pp221-258, 2000. abstruct 従来のゲーム理論では考える事の出来なかったゲームの動的な記述と 利得の動的な変化を考える。 ―――――――――――――――――――――――――――― 具体的には DSゲームを発展させたLDゲームについて紹介する。 DSゲームとは・・・(Dynamical Systems game) ゲームの中でのエージェントとゲーム環境を、   動的に表現する事ができる方法です。 LDゲームとは・・・(Lunberjack's Dilemma game) LDゲームは、集団の利益か、それ以上の個人の利益か   という状況下での、板挟みのジレンマゲームです。   囚人のジレンマのイメージに近いです。   DSゲームを用いて、LDゲームの動的構造を表現することで、   利得行列を動的に変化し、一回きりのゲームでは合理的   とは思われない意思決定が、道理にかなっている事を示します。      今回は、集団のLDゲームではなく、一人LDゲームです。   この場合、集団のジレンマは現れませんが、その代わりに   行動と期間のジレンマが現れます。これを考えます。 ―――――――――――――――――――――――――――― その上で 社会現象における一見不合理な行動がどのように表現できるか を考える。