担当:伊東 日時:7月12日(Tue) 17:00〜 場所:7階セミナー室 内容:姿勢制御を可能にする前庭器官と視覚系の働き 概要: 空間内で自己身体の相対的な位置関係を把握することは、意図的な運動の構成に不可欠と 考えられる。そこで、このような空間認知の基盤である自己身体を基準とした座標系がど のようなメカニズムの上に成立しているのかをみるために、空間内での方向知覚や運動を 支えている姿勢制御について考える。 姿勢制御は、重力その他の外界からの影響が存在する中で、静止または運動中に安定した 姿勢を維持するための機構である。後天的に獲得される姿勢制御は視覚情報、前庭情報、 体性感覚情報からのフィードバックによる学習が関わるとされる。そこで今回は、前庭情 報をもたらす前庭器官の働き、およびそれに関連する視覚系の働きについて紹介する。