担当:真隅  日時:7/19(火)17:00〜 場所:4階セミナー室 内容:論文紹介 紹介論文(1):K.Kaneko, "On the strength of attractors in high-dimentional system: Milnor attractor network, robust global attraction, and noise-induced selection", Physica D, 124, 322-344, (1998). 紹介論文(2):G.Tanaka, M.A.F.Sanjuan and K.Aihara, "Crisi-induced intermittency in two coupled chaotic maps: Towards understanding chaotic itinerancy", Physical Review E, 71, 016219(1-11), (2005). 概要:論文(1)は、GCMにおいてミルナーアトラクタが見られたということ と、PO phase(カオス的遍歴が起きる領域)で、ミルナーアトラクタ間の遷移 ダイナミクスが見られたということが主な内容。 論文(2)は、「カオス的遍歴とは、アトラクタの不安定化によって生じる間欠 性のダイナミクスである」という仮説に基づき、アトラクタの分岐過程とベイス ンの構造の変化過程を定性的、定量的に特徴付けることによって、「間欠性ダイ ナミクスが生じるまで」の過程が調べられた。 これらを参考にして、カオス的遍歴について何がわかっていないのかをある程度 把握し、それを解析するための方法について議論して頂きたい。