担当:金野 日時:7/29(Fri)17:00〜 場所:3棟2F 小スペースゼミ室 内容:強化学習に関する論文の紹介と共同注視モデルの構成に関する議論 概要: 乳幼児が持つコミュニケーションの原型的能力を交互凝視行動に見たとき, そこに含まれる共同注視の行動がどのように構成されるべきかをこれまでの 研究で検討してきた。 その結果として前回の Workshop において,基礎的なシステムの構成を 1.連想器と運動制御器をシリアルに配置し, 2.運動制御器を試行錯誤的な学習によって形成する という枠組みにすることを提案した。 これを受けて,今回のゼミではまず試行錯誤的な運動の学習が強化学習の枠組 みでどのように記述できるのかを説明し,その枠組みを使用して共同注視を実 現している論文[1,2]の概略を紹介する。その上で,教示的な学習と強化学習 が使用上で抱える問題点を整理し,追加しようとする連想器が交互凝視にまで 展開されるべき行動をどのように獲得できると考えているのかを説明する。 以上の説明の中で,私が捉えようとしている問題を浮彫りにすると共に,その 問題が,提案するシステムで扱うことができているかどうかという点を議論し たい。 紹介論文:(どちらも Proceedings です) [1]Teuscher,C.,Triesch,J.,"To Care or Not to Care: Analyzing the Caregiver in a Computational Gaze Following Framework," Proceedings of the 3rd International Conference for Development and Learning, ICDL'04, La Jolla, California, USA, October 20-22, 2004 [2]Jasso,H.,Triesch,J.,Teeuscher,C.,"A Reinforcement Learning Model Explains the Stagewise Development of Gaze Following," 12th Joint Symposium on Neural Computation, University of California, Los Angeles, May 14, 2005