担当: 真隅  日時: 9/22(木) 14:00〜 場所: 7階セミナー室 内容: CIにおける秩序状態間遷移の機構を理解するために 概要:  カオス的遍歴(Chaotic Itinerancy, CI)とは、秩序状態間を乱れた状態を経て カオス的に遷移する現象である。 近年、CIにおける秩序状態をミルナーアトラクタによって数理的に表現し、CI をミルナーアトラクタのネットワークとして捉えようとする試みがなされている。し かし、ネットワークと言っても、具体的に「ミルナーアトラクタ同士がどうつながっ ているのか」ということに関しては、未だ理解が不十分である。 本研究では、上述の試みを受けて、「ミルナーアトラクタ同士のつながり方」を 理解することを目標とする。 今回の茶ゼミでは、CIを示す代表的なモデルである大域結合写像(Globally Coupled Map, GCM)の、1クラスターアトラクタ近傍の安定多様体を計算した 結果を提示する。これに基づいて、今後の数値計算の方針や結果の解釈など について議論していただきたい。