担当：畠山剛臣
日時：4/26(Wed)15:00-
場所：3棟4F セミナー室
内容：膜表面上でのアミノ酸重合について

概要：
化学進化に関して、アミノ酸重合の問題がある。
前生物的環境でアミノ酸は比較的容易に生成されうるが、
アミノ酸が結合したタンパク質(通常アミノ酸が数十から数千個つながる)は
生成されにくい。

前生物的環境を模倣した実験装置でのアミノ酸の重合反応の研究紹介[1][2]を行いながら、
解決すべき問題点と、特にリン脂質膜表面上でアミノ酸重合反応が起きるメカニズム、
とその研究方法等々について議論したい。

生化学、化学反応論、吸着メカニズム等々についても基礎からお話したい。

紹介論文
[1] E. Imai, H. Honda, K. Hatori, A. Brack, K. Matsuno, Elongation of Oligopeptides in a Simulated Submarine Hydrothermal System, Science, 283, 831-833, 1999
http://sciencemag.org/cgi/content/abstract/283/5403/831

[2] H. Tsukahara, E. Imai, H, Honda, K. Hatori, K. Matsuno, Prebiotic oligomerization on or inside lipid vesicles in hydrothermal environments, Origins of Life and Evolution of the Biosphere, 32, 13-21, 2002.
http://www.springerlink.com/media/9cxu7yyqlk7rnm2glftx/contributions/h/8/4/2/h8426q24643k5471.pdf