担当:真隅 暁 日時:05/22(木) 15:30- 場所:コラボレーションルーム2 論文:John C. Sommerer and Edward Ott, "A physical system with qualitatively uncertain dynamics", Nature, vol.365 (1993) URL:http://www.nature.com/nature/journal/v365/n6442/abs/365138a0.html 内容:内容は、私の研究に出てくるリドルドベイスンという特異的な    ベイスン構造の存在を、抽象的な数学的議論としてではなく、    具体的な物理系のモデルの解析を通して示したというものです。    リドルドベイスンの存在は、その系が(いわゆるカオスとは多少    違った意味での)初期値鋭敏性を持つことを意味します。    論文では、そのようなベイスン構造の存在が物理系のモデルで    示されたことにより、初期値を無限の精度で決定することは    できないという理由に基づいて、系の定性的な振る舞いについて    ですら、実験の再現可能性を期待することができないのではないか、    ということが指摘されています。