担当:小林 重人 日時:06/24(水) 15:30- 場所:コラボレーションルーム2 内容:ミクロ・メゾ・マクロ・ループの枠組みに基づいたサーキットブレーカーの制度的考察 概要:  今回は博士論文の執筆に向けて、自分の研究における3つの軸がつながりを  もって語られているか、そしてその面白みがどこにあるのかについて話す予定です。  特に貨幣意識の研究を博士論文のなかでどのように位置づけるかについては  私のなかでもいまだ不確定な部分が多く、その点について皆さんから建設的な意見を  いただけるとありがたいです。おそらく橋本研志望のM1の方々も参加すると思われますので、  前回の真隅さん同様、研究の動機や背景から丁寧に話したいと思っています。 --------以下、私の研究の概略(オープンキャンパス時の説明を一部引用)------------------  株式市場には相場が大きく変動した時に市場での取引を一時中断させるサーキットブレーカーという制度があります。  この措置の狙いは、株価の暴落を直接抑えて市場の混乱を未然に回避することにあります。  昨年9月のリーマンショックによる金融市場の混乱をきっかけにサーキットブレーカーを導入しようとする取引所が増えつつあります。  しかし、実際の効果については賛否両論があり、未だに良いとも悪いとも決着がついていません。  そこで、本研究ではシミュレーションを用いてサーキットブレーカーの効果を分析しようというのが目的です。  ただし、現実の制度設計を考えたときには経済効率性だけを考えていたのでは、うまくいきません。  サーキットブレーカーの実証研究、歴史的経緯、人々の制度に対する価値意識など、  メゾとして作用する市場制度を考えることで、より効果的で現実的な制度設計が可能になると考えています。 Presenter : Shigeto Kobayashi Date & Hour : 24 Jun. (Wed) 15:30- Title : Institutional Analysis of Circuit Breaker based on Micro-Meso-Macro Loop