担当:山田 広明 日時:10/08(木) 15:30- 場所:コラボレーションルーム3 論文: Hommel, B., (1993), "Inverting the Simon effect by intention: Determinants of direction and extent of effects of irrelevant spatial information", Psychological Research, 55, 270-279. 論文の入手先: http://www.springerlink.com/content/m26142w473103uxj/ 内容: 紹介する論文では,サイモン効果が刺激の位置と行動の目標として表象している物の位置の 一致によって引き起こされていることを主張します. (ですので下記の,"サイモン効果は刺激の位置と反応キーの場所が一致により起こる" という従来の知識は正確ではない,という話の展開になっています.) それを証明するために2つの心理実験を行います. 結果は主張を支持するものとなりました. それを踏まえ,サイモン効果をより正確に説明するため, 意図や表象の観点から理論の拡張を提案します(その可能性を示します). サイモン課題(Simon task): (例えば,)「緑」または「赤」の円が画面の左右にランダムに表示さる. 緑なら左のキーを押し赤なら右のキーを押せ,という教示が与えられる. 被験者は教示に従って左右の反応キーを押し色を答える,という課題. サイモン効果(Simon effect): サイモン課題はで,刺激の位置と反応キーの場所が一致するときには反応時間が速くなり, 逆に,刺激の位置と反応キーの場所が一致しないときには反応時間は遅くなることが報告されている. (これは,課題を遂行する上で刺激の位置が問題にされない場合にもおこる)