担当:小川 幸恵 日時:10/28(水) 15:30- 場所:コラボ2 紹介論文: Selten R, Warglien M," The emergence of simple languages in an experimental coordination game", Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, vol.104, no.18, pp.7361-7366, 2007 論文入手先: http://www.pnas.org/content/104/18/7361 概要: simpleな言語の創発について,cost-benefitに着目して協調ゲームの実験的手法 から考察している.被験者たちはコミュニケーションなしでそれぞれ与えられた 図と文字を対応づけし,それが一致したらコミュニケーション成功とし,このピ リオドを繰り返していくことで共通コードの開発を目指す.(文字と図は段階的に 増えていく)共通コードが創発されるか,その創発を引き起こしたのは何か,と いった点を取り上げ,そのようなコードの中に文法的構造があるかを調べた.評 価実験により,文字レパートリ−が少なすぎれば協調が失敗することを示し, cost efficiencyおよびrole asymemetryがコミュニケーションを成功させる重要 な要因になることを示した.文法は安定した環境においてはあまり役立たない が,新しいことがおこる環境ではかなりの利点をもたらすことを述べた.