担当：真隅 暁
日時：5/11(金) 15:30-
場所：5Fコラボ2
内容：論文紹介

紹介論文：

Luis M. A. Bettencourt,
"The Rules of Information Aggregation and Emergence of Collective Intelligent Behavior",
Topics in Cognitive Science vol.1, issue 4, pp.598-620, 2009. 

論文入手先：http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1756-8765.2009.01047.x/abstract

概要：

動物や人間の集団が示す集団的な問題解決行動について，情報理論に
基づいた定式化を行った研究．

動物や人間が示す集団的な問題解決行動は，一主体では解決不可能な
問題を解決し得る．
例えば，群れによる採餌行動(資源の探索)や市場の振る舞いは，一主
体では達成できない精度や効率を実現している例である．
著者はこれらの現象を「主体同士の情報伝達・集約を通じて，不確実
性を最小化する現象」と捉え，その情報理論に従った定式化を試みて
いる．
具体的には，情報集約による不確実性の縮減を表す情報理論的な指標
を導入し，また縮減が起き得る問題状況の条件を定式化している．
そして，社会性昆虫の資源探索，市場，さらにレコメンデーションシ
ステムといった具体例を挙げ，これらの現象が，本論で試みた定式化
によって適切に分析できることを示している．
また，同種の現象に対する意志決定理論やゲーム理論などのアプロー
チとの対比について議論している．


Speaker: Akira Masumi
Date & Hour: 11 May (Fri) 15:30-
Title: Reviewing paper "The Rules of Information Aggregation and Emergence of Collective Intelligent Behavior"