担当:小林 重人 日時:6/15(金) 15:30- 場所:コラボレーションルーム2 紹介論文: Ariyabuddhiphongs, V. (2007) "Money consciousness and the tendency to violate the five precepts among Thai Buddhists," The International Journal for the Psychology of Religion, 17(1), 37―45. 論文は本メールに添付してあります. 本論文は貨幣意識をお金が至上のものであるとする信念と定義し, 巨万の富が人々の行動にどのような影響を与えるか調べるものである. 仏教に信心深いタイ人に対して,自分の貨幣意識と大金を積まれた際に 仏教の五戒に反する行為が可能かどうか問うアンケート調査を実施した. 結果,貨幣意識が高い人は五戒を破る傾向があり, それらは性差や所得差とも関係があることがわかった. 貨幣意識に関する調査は私も西部先生らと実施しているものであり, 現在他の類似研究における焦点や手法に関して再検討をしている途中である. さほど驚きのない論文であるが,私のほうで論点をいくつか提示するので, 内容を簡単に紹介し,いつもよりも議論に時間を割きたいと思う.