担当：楊洋
日時：1/11(金) 14:30-
場所：7Fセミナー室
内容: 論文紹介：An agent-based model of payment systems
概要:この論文は、RTGS決済（即時グロス決済）システムのマルチエージェント、
多期間モデルをレイアウトし、シミュレートする。一日の初めに、どれくらいの流
動性を決済プロセスに割り当てるべきかについて、銀行は決める。それから、銀行
は流動性を用い、外生的、ランダムな支払指図のストリームを実行する。銀行の流
動性在庫が枯渇している場合、新しい流動性が他の銀行から到着するまで、支払が
キューに入れられる。同時に、支払遅延が起きる銀行にコストがもたらす。この論
文は、システムの中に導入した流動性の均衡水準を研究し、いくつかの比較静学を
行い、次の結果を得られた：1. 流動性と遅延コストを結ぶ流動性需要曲線。2. 代替
システム構成の効率を見通す。
「RTGS」とは、英文Real Time Gross Settlement、日本語に訳せば「即時グロス決済」
、中央銀行における金融機関間の口座振替の手法の一つである。「RTGS」では振替
の指図が中央銀行に持込まれ次第、一つ一つ直ちに実行される。

Paper: Soramaki, K. and Galbiati, M., (2009), "An agent-based model of payment systems", 
Harry Leinonen (ed.), Simulation analyses and stress testing of payment networks, Bank of Finland, pp.316-340
PDF: http://www.suomenpankki.fi/en/julkaisut/tutkimukset/erillisjulkaisut/Documents/E42.pdf#page=316

Speaker: YANG Yang
Date & Hour: 11 Jan (Fri) 14:30-
Content: Paper review "An agent-based model of payment systems"