担当:小林 重人 日時:1/29(火) 16:00- 場所:コラボレーションルーム3 内容:学習ツールとしての 地域通貨ゲームの可能性 -公民教育を受けたことのない 中学生をプレイヤーとした検討- 概要: 地域通貨の仕組みや役割について人々に考えてもらうツールとして地域通貨ゲームがある. 地域通貨ゲームは地域通貨を導入しようとする地域住民を対象に数多く実施されてきたが その学習効果については定量的な評価は一切行われてこなかった. そこで地域通貨に対してまったく知識のない中学生34名を参加者として地域通貨ゲームを実施し, ゲーム前後での参加者の意識変容および地域通貨に対する評価を測定した. 結果から参加者の認知的ソーシャルキャピタルがゲーム前に比べて有意に高まったことがわかった. しかし参加者の貨幣の多様性意識についてはゲーム前後で有意差は見られなかった. 自由記述の回答や取引データの解析から,これらの結果は地域通貨そのもので生じるものではなく, 地域通貨によって繋がれた経済的活動と非経済的活動のポジティブフィードバックによって 生じた可能性が高いことが示唆された. 将来的な学習ツールとしての発展性や利用可能性について皆さまと議論し, ワークショップ型の学習とは異なる優位性についても議論していただきたい. 本報告は3月に開催される進化経済学会にて報告する予定である. Speaker: KOBAYASHI Shigeto Date & Hour: 29 Jan (Tue) 16:00- Title: Potential of Community Currency Game as a learning tool