担当: 外谷　弦太
日時: 2/4(木) 16:00-　（ゼミ一部は14:00からコラボ2で開始）
場所: コラボレーションルーム3
内容: ヒトの創造性はどのように進化したか　〜再帰的操作の進化シナリオ〜

研究概要:
ヒトが作り出す構造物には再帰的な関係がある．ここでいう再帰的な関係とは，道具を作る道具（を作る道具（を作る道具…））あるいは全体を構成する部品（を構成する部品（を構成する部品…））のような関係のことである．
こうした物の組み立て方，行動の組み合わせ方は道具の発明や新奇な行動の生成に関わっていると考えられるが，ヒト以外の動物ではほとんど見られない．
（チンパンジーやカラスなどの一部は道具を使ったり複雑な連鎖行動をこなしたりする．しかし自ら新たな道具を発明したり，行動の再帰性を深めていくことは滅多にしない．）
本研究では，なぜヒトのみが発明を行ったり新たな行動を容易に編み出せたりするのかを主問題として，再帰的操作の適応性と進化プロセスを明らかにするべく物体操作を行うエージェントの進化シミュレーションを行った．
シミュレーション結果と古人類学的知見をもとに，問題に対する仮説を提示する．

Journal of Adaptive Behaviorに向けた研究の進捗報告とアウトラインの説明になります．よろしくお願いします．

Speaker: Genta Toya
Date&Hour: 2/4(Thu.) 16:00-
Place:  Collaboration room 3
Title: How did the human creativity evolve?: Evolutionary scenario of recursive operation