年中行事の諸相
▲ 七夕・根上りまつり 七夕の織姫の伝説にちなんだもので、今でも町をあげての行事である「根上まつり」に引き継がれている。
説明
 われわれ日本人の一年間の生活は、四季の変化という自然のリズムに従った(こよみ)に基づいて営まれてきた。この暦を織りあげているのは毎年きまった時に行われる各種の行事、すなわち、田植え、稲刈り、ヤスンギョ、カリンテなど農耕生産に伴う行事、盆行事、報恩講などの宗教儀礼、また、七五三、成人式などの人生儀礼等々である。これらの行事を総称して年中行事とよんでいる。
 年中行事はもともと月の運行に基づく太陰暦(たいいんれき)(旧暦)によっていたが、明治6年(1873)の太陽暦(新暦)への改暦により、新盆、旧盆ということばがあるように、それ以降は、行事の日時が大きく変わり、農村地域ではいまでも新旧両暦が併用されている。また、戦後の急激な都市化により消えていった年中行事も多いが、根上りまつりのような新たに生まれたものもある。
 「年中行事の環」からもうかがわれるように、旧暦では正月行事と盆行事を結ぶ軸によって一年が二分されていた。これは日本の神である祖霊(それい)が年に二回村を訪れるという民俗信仰によるものであるといわれる。(向井英明)

▲ 年中行事(拡大表)の環
▲ オショウライ 海からやって来る精霊(祖霊)を迎える盆行事で、百年以上前から吉原釜屋で行われている。能登の海岸地域の村でも行われている。


年中行事とは、年中行事の現代化について(根上町史より)

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