デザイン知識論研究会・デザイン学会創造性研究部会研究会

日 時 2007年 3月25日(日)
プログラム     
10:00-12:00テーマ1「デザインの美学-哲学」
話題提供者:伊東道生(東京農工大学)
デザインを哲学史からみると世界創造から始まる。イデアによる現実界のデザイン(プラトン)が典型であり、同時にデザインと知(認識)が重なりあう。形相を質料に当てはめることはデザインであり、認識モデルでもある。しかし、認識を脱構築する自己言及デザインもある。その認識が、デザイナーとユーザのコミュニケーション・言語行為論でもあると理解すれば、問いと応答の連鎖となる問題論-言語論的デザイン論が想定できる。

12:00-13:00

昼食

13::00-15:00テーマ2「デザイン体系に対するオートポイエーシスの適用」
話題提供者:五十嵐浩也(筑波大学)、植村朋弘(多摩 美術大学)、大坪牧人(名古屋市立大学)
生命システムとしてヴァレラとマトゥラーナによってオートポイエーシスと言う概念が提唱され、ニクラス・ルーマンによってオートポイエーシスの社会学への適応がなされている。一方、デザインは人工物に対して作業を行う行為であったが、近来、人間そのものの理解、人間の感性を把握した知織を基盤としたデザインの新たな方法論にまでデザインの 対象、方法論の展開の範囲が広がってきている。そこで、本来デザイナーに求められている未来(新たな経験)を創出するための創造性等、人間に与えられている機能を把握し、さらに人工物をデザインするための方法論を、人間と言う「生命」のシステムという立脚点から構築するための基本的なデザイン理論の枠組みを提供する一助となれば幸いである。



15:20-17:20


テーマ3「デザインとはなにか?」
話題提供者:田浦俊春(神戸大学、北陸先端科学技術大学院大学)

18:00-懇親会
会 場 北陸先端科学技術大学院大学 東京サテライトキャンパス
   田町キャンパスイノベーションセンター3階(308号室)
   東京都港区芝浦3−3−6
   TEL 03-5440-9033
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