身体知研究会

身体技能を言語化する方法論の確立

HOME | 活動概要 | 第9回研究会の報告

更新日 2015-10-14 | 作成日 2015-10-14

身体知研究会(参加募集)

第9回研究会を以下のように開催しました:

招待講演: 高梨 克也 (京都大学学術情報メディアセンター)

題目:見えるものとしての身体と認知科学におけるコミュニケーションの位置

  • 「心の中」の研究としての認知科学において,ある主体の認知状態が相手にとって 「外から見える」ことが必須の条件である「コミュニケーション」という現象は特異な位置を占めている.そのため,コミュニケーションの認知科学の出発点は,「ある主体が何をしているか」ではなく「ある主体が何をしていると相手が見ているか」というところにある.本発表では,こうした他者にとっての観察可能性の観点からコミュニケーションを分析していくための基礎を紹介する.加えて,身体知を含むメタ認知の起源の一部が他者にあるという考え方からは,身体知研究とコミュニケーション研究の接点が見えてくることを論じる.
  • URL: LinkIcon高梨 克也
  • [LinkIconPDF(369 KB)] SKL-09-01 (pp. 1 - pp. 6)]

一般講演(5件) 

松浦 慶総, 高田 一 (横浜国立大学大学院工学研究院)
技能継承を指向した溶接技能解析の研究
[LinkIconPDF(792 KB)] SKL-09-01 (pp. 7 - pp. 12)]
[概要] In late years the succession of the expert skill becomes the social problem. Therefore, quantification and database compilation of skill motion, the development of the education support system are extremely important for accumulation and the education of the skill. Then we intended for the arc welding skill in this study. The system which we developed evaluates the three-dimensional motion information that we acquired by the motion capture system based on the judgment standard of the expert skill person quantitatively.

細馬 宏通, 富田 彩加 (滋賀県立大学人間文化学部)
うなずき運動とあいづちとの相互作用
[LinkIconPDF(352 KB)] SKL-09-02 (pp. 13 - pp. 18)]
[概要] 日常会話のうなずきを微細に観察すると,頭が上がるP型と上がらない非P型があることがわかった.また両者の頻度はあいづちによって異なり「あ」系ではP型が,それ以外では非P型が多いことが明らかになった.

石原 創(アスレティックトレーナー), 諏訪 正樹 (慶応義塾大学環境情報学部)
身体的メタ認知を通じた身体技の「指導」手法の開拓
[LinkIconPDF(344 KB)] SKL-09-03 (pp. 19 - pp. 26)]
[概要] 第一筆者は13年間〝プロアスレチックトレーナー〝としてアスリートのトレーニング指導に従事して来た(2004年から7年間は「北海道日本ハムファイターズ」にてプロ野球選手の指導).2009年からは第二筆者諏訪との共同研究を開始し,自らが「140㎞の速球を投げること」を目的に,日々の技術練習や体力トレーニングが本来選手にとってどうあるべきなのかを身体的メタ認知により模索し続けている.トレーナーである自分自身が対象となる「競技技術」に内部観測的に意識を向けることで,指導者としてのあり方が変わり,新たな指導方法を開拓し始めている.本研究は,自らのメタ認知を通して第一筆者の身体観が指導方法にどう変革を与えてきたかを振り返り探究するものである.

西山 武繁(慶應義塾大学政策・メディア研究科), 諏訪 正樹(慶應義塾大学環境情報学部), 佐山 由佳(慶應義塾大学総合政策学部), 浦上 咲恵(慶應義塾大学環境情報学部), 泉二 肇(慶應義塾大学環境情報学部)
身体と意識の開拓を促す文房具のデザイン:2つのメモツールに関する考察
[LinkIconPDF(788 MB)] SKL-09-04 (pp. 27 - pp. 35)]
[概要] 身体的メタ認知実践による身体と意識のデザイン(開拓)を習慣づけるには,どのような環境を整えればよいか.筆者らがデザインする「hex」と「まるめも」の事例から,身体的メタ認知を促進する文房具について考察する.

橋詰謙(大阪大学医学系研究科)
トップアスリートの身体知 その1 吉田 孝久(陸上競技・走り高跳び・元日本記録保持者)
[LinkIconPDF(152 MB)] SKL-09-05 (pp. 36 - pp. 37)]
[概要] 身体知は長年の経験によって身体に刻み込まれた知能であるが、暗黙的で言語化することが容易でなく、他者との共有や伝承も容易でないとされている。本研究ではトップアスリートの身体知を知るために、陸上競技・走り高跳びの元日本記録保持者である吉田孝久氏に、4時間を越えるロング・インタビューを行なった。内容は走り高跳びの技術、練習の目的や意味、身体を捌く感覚(身体感覚)やイメージ、競技環境、集中力などであったが、今回は 身体感覚などについて報告する。

プログラム(敬称略)

10:10-10:15 開会の辞
10:15-10:55 松浦 慶総, 高田 一
  技能継承を指向した溶接技能解析の研究
10:55-11:00 休憩
11:00-11:40 細馬 宏通, 富田 彩加
  うなずき運動とあいづちとの相互作用
11:40-13:00 昼休み
13:00-14:15 招待講演 高梨克也
  見えるものとしての身体と認知科学におけるコミュニケーションの位置
14:15-14:25 休憩
14:25-15:05 石原 創, 諏訪 正樹
  身体的メタ認知を通じた身体技の「指導」手法の開拓
15:05-15:10 休憩
15:10-15:50 西山 武繁, 諏訪 正樹, 佐山 由佳, 浦上 咲恵, 泉二 肇
  身体と意識の開拓を促す文房具のデザイン:2つのメモツールに関する考察
15:50-15:55 休憩
15:55-16:35 橋詰 謙
  トップアスリートの身体知[その1]
16:35-16:40 閉会の辞

主査(代表) 藤波 努 (北陸先端科学技術大学院大学)
主幹事 諏訪正樹 (慶應義塾大学)
幹事 

  • 古川康一 (慶應義塾大学) 
  • 橋詰 謙 (大阪大学)
  • 大武 美保子 (東京大学)  

問い合わせ先

 skl-reg(at)jaist.ac.jp
 上記(at)部分は@マークに置き換えてください















   高梨 克也

















   松浦 慶総








   細馬 宏通




   石原 創




浦上 咲恵, 泉二 肇


佐山 由佳




西山 武繁, 諏訪 正樹



   橋詰 謙