Uターンのライン取り
ジムカーナでは,Uターンは基本といえるでしょう.
すべてのコーナーにおいてライン取りが重要ですが,
特にUターンは,通常のカーブよりも曲がることを意識しないと
上手く曲がれません.図をみて説明してみましょう.
遅い人のUターンを図に書いてみると,次のようになります.
ここでの悪い点をいくつか上げると
- つっこみすぎ
- 進入時に目標のパイロンに近づきすぎてしまうので,
大回りになってしまいます.MLのofficialコースの
ようなUターンの後にすぐスラロームを始めるコース
だと非常に出口が苦しくなり,結果として遅くなります.
- だらだらしたブレーキ
- 基本的には,だらだらとブレーキを掛けるのは無意味です.
制動のためのブレーキは出来るだけ短くするようにこころ
がけましょう.また,曲がりながらのブレーキも最初の
うちはよした方がよいでしょう.
これらを訂正すると次のような曲がりかたになります.
このような曲がりかたをするためには,
- 確実なブレーキをする.
- Uターンに入る前に曲がれる速度に落としましょう.
大回りの原因になります.
- パイロンの外側から進入する.
- 曲がり始める際に,パイロン真横3,4mに離れてみましょう.
曲ったときに丁度パイロンがすぐ近くに来ると思います.
うまくいかない場合は,3,4mというところを適当に,大きくしたり
,小さくしたり,してみてください.
- 後輪について考える.
- バイクには(クルマにも)内輪差というものがあります.
前輪がパイロンに触れなくても,うしろが触れる場合が
あります.パイロンタッチのほとんどはこの内輪差が原因
となるようです.乗り慣れてくると自分の後ろタイヤがどこに
あるのかがわかるようになります.
内側のハンドルの先が,ちょうど後輪の通
るところになるという人もいますが,僕は気にしたことないので
わかりません.
一般的な原則として,コーナーは出口から考えるとよいです.
つまり,「どうやったら出口のあとの直線を速く走れるか」
ということを考えましょう.速いタイムを出す際には,
直線を速く走ることが一番の近道です.
簡単に例を上げると軽量かつトルクがないバイク(2st125cc
なんか)では,一度速度を下げるとパワーバンドに入れるの
が大変なので,高いコーナー速度=速い直線速度になります.
しかし,重量があるバイクで高いコーナー速度を実現する
ことは,相当大きなRが必要になるので,ゆっくり小回りして,
それから加速するほうが速い場合も多々あります.
特にトライカーナみたいなコースの場合は,ゆっくり小回り
するほうが速く走れます.
二つの連続するコーナがあるのならば,二つめのコーナの
出口をどう出るか考えましょう.
最後に上級者になると上記のことであてはまらなくなる
部分が出てくると思います.
ホームに戻る