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テーパー形状流路を用いた生体物質トラップ

マイクロ流路を用いたタンパク質、DNA、RNA、オルガネラの細胞及び試料溶液からの分離・抽出・精製・濃縮技術。


トラップの原理: 数μm〜数百μmの微小流路に楔型をした狭小部(テーパー)があり、流路に圧力と電圧を逆方向から印加するとこの最狭部で目的とする生体物質がトラップされる。
   
トラップ特徴: 1. 分子のサイズや荷電の違いによる選択性により特定の分子の分離・抽出を行える。
2. 電場を切ることによって瞬間的にリリースが可能。
3. 一分子からのトラップが可能。
4. DNA、RNA、染色体、核のトラップ報告がされている。
   
背景: タンパク質・DNA・RNAは生命現象の担い手であり、各組織・細胞周期における、これらの生体物質の種類・量を測定することで生命のプロセス、再生医療や生命工学において重要な知見が得られると期待される。 既存技術では、大量の細胞が必要であり、統計的曖昧さが残る。また抽出などに時間がかかるので、短寿命の分子を取りこぼす恐れがある。一細胞から瞬間的に特定の分子を分離・抽出・分析技術が望まれている。

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