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修論発表会

修論発表審査会が先週行われました。ラボからは3名の学生が発表に臨みました。頂いたコメントを参考にして今後の研究に役立てて欲しいです。筒井もいくつかの発表に参加して勉強になりました。マテリアルサイエンス系の発表は、もちろん白黒はっきりできる類ではありませんが、何かを調べてこう考えたというものと、ある目的に対して何かつくったというスタイルに大別できます。前者のスタイルではどうしても論理が抜けている、あるいは説明しきれていないものが目立ちました。いくつかの仮設のもとに実験を行うと考察もその仮説の枠内に限られがちです。本当に他の可能性はないのか、自分も含めて慎重によく考える習慣をつけたいです。こう考えると本当のことに迫ることが如何に難しいかよくわかります。科学にはまずひっくり返らないのではと感じられるsolidな概念が沢山ありますが、紆余曲折を経てそれらに至る過程は純粋に凄いことだと思います。

巷では新型肺炎のニュースで持ち切りです。ちょっと気になるのが、本当のことはなかなか分からないはずなのに、どうも経済や社会の安定を目的にしていそうな根拠に乏しい報道が多いことです。WHOからのリリースでさえそう感じます。ニュースも論理的に読み解く習慣をつけたいです。