在学生・修了生の声(杉山 清隆さん)

人に親密なテクノロジーを開発したい

私は、高専の専攻科時代、人の身近にあって役立つモノを創りたい、と考えるようになりました。人間に直接的に役立つモノ…医療機関が使う医療機器ではなく、一般の人が使う健康管理のための医療機器の開発がしたい。できれば、専攻科時代に学んだ流体工学の知識も生かせれば…。そうしてめぐり合ったのがJAISTの高村研究室でした。現在、極微量の質量を分析する小型バイオセンサーの作製に取り組んでいます。完成できれば、新規の腫瘍マーカーなどとして応用できるのでは、と考えています。

JAISTの良さは、充実した研究設備、自立性を引き出す指導方針、基礎から専門までを修得できる体系的な講義など多々ありますが、留学生が多く、学内で国際交流ができる点が、私にはたいへんプラスになりました。本学には、留学生の生活を日本人学生がサポートするチューター制度があります。私は3ヵ月間、インドからの留学生のチューターを務めたおかげで、互いの文化を知り合うことができ、英会話もかなり上達しました。

石川の土地柄もなかなか魅力的です。白山と能登という山海の自然に恵まれ、城下町金沢もある。美味い魚介、地酒も豊富で、いいですよ。

私の研究テーマは5年計画、つまり博士課程(本学では博士後期課程)も含めたプランです。この研究をやり遂げ、ゆくゆくは、人材の育成にも寄与できる研究者をめざしたいと思っています。

(掲載内容および所属・役職はインタビュー当時のものです)

Photo: 杉山 清隆さん
杉山 清隆さん
出身/沼津工業高等専門学校専攻科
マテリアルサイエンス研究科
平成22年入学

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