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情報科学研究科の松本教授に英国Royal Academy of Engineering のDistinguished Visiting Fellowship Award
情報科学研究科の松本正教授が英国Royal Academy of Engineering よりDistinguished Visiting Fellowship Awardを授与されました。Distinguished Visiting Fellowship Awardは、英国Royal Academy of EngineeringにおけるAward Programの一つで、英国における大学との学術交流を目的としています。ノミネーションは英国の大学教授または研究者によって行われ、受賞者はこの大学教授とそのグループとの共同研究プロジェクトのほかに、集中講義やセミナー、別の大学での講演、さらに、欧州ユニオンに対してさらに大規模なプロジェクト提案を行うことが期待されています。従って、ノミネーションには共同研究プロジェクトに関する詳細の記述が求められ、提案されたプロジェクトはRoyal Academy of Engineeringにおける評価委員会によって厳密に評価され、受賞者が決定されます。
■プロジェクト名
“Application of distributed source coding and iterative methods in wireless network cooperation and wireless network coding”
■概要
Berrowらによるターボ符号の発見から20年余りの年月が既に経過し、それを契機に情報理論・符号理論の研究者らは大きなパラダイムシフトを経験してきた。シャノンが数学的に存在を証明した通信路容量に迫る符号が次々と発見され、さらに、シャノンが解の存在を予言した他の未解決問題にも次々と解が与えられてきた。情報理論・符号理論研究の主流は、ポイント対ポイント通信を支える技術から、ネットワーク全体の問題へ完全にシフトし、そこでも大きな発展・発見が継続的に行われている。
このプロジェクトは、英国ヨーク大学(既に学術交流協定あり)のAlister Burr教授との共同研究の形を取り、実際にヨーク大学に松本教授が滞在して実行される。上述のような理論研究におけるパラダイムシフトの成果をワイヤレス協調通信に取り込むことで、ワイヤレス通信ネットワーク全体で高い周波数利用効率と電力効率を達成することを目標とする。ここには、松本教授らのグループが培ってきた繰り返し復号法(Iterative Decoding Algorithm) に関する理論研究の成果が大きく生かされることが期待されている。さらに、共同研究の成果を足掛かりに、この分野における著名研究者らと研究コンソーシアムを形成し、欧州プロジェクトへの応募に発展させる。
■受賞にあたって一言
長い歴史のある英国Royal Academy of Engineeringからこのような賞をいただけることは、たいへん光栄です。英国側で尽力されたAlister Burr教授に感謝します。受賞は本学、並びにオウル大学における私の研究室員の成果を代表するものであり、彼らの努力と熱意に深く感謝します。英国では、Royal Academyの期待に添える成果を出すとともに、英国諸大学の研究者との交流を通じて、我々の技術にさらに磨きをかけるための活動も行ってきたいと思います。