マイスターメダルの製作

 三谷忠興名誉教授他2名が、子供マイスター賞による功績を認められ、平成26年度文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞しました。

デザイン

 平成20年、子供マイスター賞実行委員会からの依頼を受け、同賞の受賞者に贈られる贈呈品の開発を工作室が担当することになりました。
 子供マイスター賞は、「児童・生徒の観察・実験、調査、工作等の幅広い研究や学習の成果を発表する」等を目標に掲げているため、贈呈品も科学的な好奇心をそそられるものにすべきと考えました。そこで、これまでJAISTオープンキャンパスで技術サービス部ブースのお土産として製作していた真空ケースを元に新たに真空メダルをデザインし、実行委員会により「マイスターメダル」の名前がつけられました。
 このメダルの特徴は、メダルの中が真空になっており、アクリルの蓋を大気圧の力のみで閉じてあるということです。接着剤を一切使用していないにもかかわらず、人の力で蓋を開けるのは非常に困難です。

※Oリングが蓋と接する円の直径が40mm。大気圧をおよそ1000hPaとすると、アクリル蓋を押さえつける力は

   (大気圧)×(Oリングが蓋と接する円の面積)
  =(1×10^5)×((0.04/2)^2×3.14)=125.7N(約12.8kgf)

となります。指先で重さ12.8kgのものを持ち上げられる力があれば蓋を開けることが可能ですが、無理をして指先に怪我をしないようご注意下さい。

どうやって中を真空にしているのか?

メダルは、ケース、アクリル蓋、Oリング、記念プレートの4つの部品でできています。



1.まず、完成品と同じ状態に組み立てます。



2.デシケーター(右)の中にメダルを入れて、真空ポンプ(左)でデシケーターの中の空気を抜いていきます。



3.約5×10^3Pa程度になったところで、ホースを外して一気に大気圧に戻します。



4.Oリングが大気圧で潰れてアクリル蓋との接触面積が増えているのがわかります。



5.完成。



科学実験ショーへの参加

 子供マイスター賞の開催期間(子供マイスターウイーク)に行われる科学実験ショーには、平成20年の第1回目から本学の技術サービス部が毎年参加しており、これまで多くの子供達に科学の面白さを知ってもらうために、真空、低温、光、音、電子工作、酸性・アルカリ性などの実験を様々な工夫を凝らして行ってきました。
 その中で工作室も企画立案、実験装置の開発、デモンストレーションまで重要な役割を果たしております。


 
(写真上6枚:実験デモの様子)
 (写真下:技術サービス部 子供マイスター科学実験チーム)


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