小田 和司 (オダ カズシ) 助教
マテリアルサイエンス系
■学位
名古屋大学理学士 (1988),名古屋大学理学修士 (1991),横浜市立大学博士(理学)(1995)
■職歴
新エネルギー・産業技術総合開発機構特別研究員 (1996)
■専門分野
生物物理学,生化学,植物生理学
■研究課題
1.分子生物学的手法を用いた信号伝達分子の単離およびその改変 微生物から高等動植物に至るまで生物は利用可能なあらゆる外界情報を受容し、より高速に、より高感度にまた高度に複雑な応答をする能力を獲得してきた。そして現在生物は極めて多様かつ激しく変化する環境に適応している。生物は外界情報をまず受容体によって感知し生体内の信号伝達系にその情報が伝えられ、処理がなされた後、様々な応答をする。 この情報伝達の分子機構の中で信号伝達体遺伝子に着目する。まず、HCD領域などの保存領域配列を手がかりに単離し、遺伝子破壊を行って生物機能の同定を行う。また得られた遺伝子は、GFPなどの一分子可視化マーカーと融合させた遺伝子を構築する。 2.顕微鏡系を用いた信号伝達分子の動的解析 上記1で構築した融合遺伝子導入生物を用いて蛍光顕微鏡下で情報伝達分子としての特性を解析する。画像処理技術を使って拡散速度などを検討する。また遺伝子改変によりこれらの物理パラメータの改変を目指す。 3.遺伝子改変生物の生物反応解析 上記2で得られたタンパク質一分子レベルでの特性の改変結果を、遺伝子改変生物の個体レベルでの反応と比較し、分子レベルでの機能の生物学的意義を探る。
■研究業績
◇講演発表
- Photophobic response and methyl accepting chemotaxis protein genes in Ectothiorhodospira halophila,Kazushi Oda and Tetsuo Takahashi,Gordon Reseach Confereces "Photosensory Receptors & Signal Transduction",April 30-May 5, 2000
- 紅色光合成細菌の走化型トランスデューサー遺伝子群,小田和司、西川彩成、高橋哲郎,第5回日本光生物学協会講演会,1999年11月
- PYPを持つEctothiorhodospira halophilaの新しいトランスデューサー蛋白のクローニング,小田和司、西川彩成、高橋哲郎,第37回日本生物物理学会,1999年10月
■学外活動
◇その他の国際・国内貢献等
- 日本生物物理学会会員 (1992-)
- 日本分子生物学会会員 (1991-)
- 日本光生物学協会 (1997-)
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■共同研究等希望テーマ
- 細菌毒素と宿主信号伝達系の関係
- 病原性微生物のコロニー形成機構
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