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受賞

セキュリティ・ネットワーク領域の宮地教授が情報処理学会 情報規格調査会において国際規格開発賞を受賞

セキュリティ・ネットワーク領域宮地充子教授が情報処理学会 情報規格調査会において国際規格開発賞を受賞しました。

国際規格開発賞は、一般社団法人 情報処理学会 情報規格調査会に所属するProject EditorまたはProject Co-Editorの貢献に対して授与されるものです。受賞者は表彰委員会で審議決定し、受賞対象の規格が発行された後に授与されます。


■受賞年月日
 平成28年11月15日

■受賞理由
 ISO/IEC 15946-1(楕円曲線暗号- 第1部概論)は、電子社会に必要な技術分野である楕円曲線暗号の国際規格である。本国際規格はIS 15946-1の改訂版であるが、前規格では楕円曲線暗号の最近の研究成果である楕円曲線上の双線型写像を用いた暗号に必要な技術が規格化されてなかったのに対し、本規格は楕円曲線上の双線型写像を用いた暗号に必要な技術を既存の楕円曲線暗号の規格と互換性を保ちつつ規格化することを目的とした。本規格の成立までは、楕円曲線上の双線型写像を用いた暗号技術の国際規格化が独立に進められているにも関わらず、これらに利用される楕円曲線上の双線型写像の基本関数などが規格化されていない問題があった。しかし本規格の成立により、従来型の楕円曲線暗号及び楕円曲線上の双線型写像を用いた暗号技術の全てに利用される基本関数の規格化が完成することになり、その意義は大きい。
 宮地教授は、本規格の唯一のエディタとして、ISO/IEC 9796-3離散対数問題に基づくメッセージ復元型署名、ISO/IEC 15946-1楕円曲線暗号概論、ISO/IEC 18014-1タイムスランプ概論、15946-5楕円曲線生成、ISO/IEC 18033-1/18033-4 暗号化アルゴリズム概論/ストリーム暗号、ISO/IEC 11770-3非対称暗号技術を用いるかぎ確立機構のエディタとしての経験と、情報セキュリティ分野のトップクラスの研究者としての知識を基に、異なる暗号基盤を包含した汎用的なフレームワークが記述された国際規格を成立させた。セキュリティ分野の重要性が国際的に要望される中、スケジュールどおりに規格化されたことは、宮地教授の推進力に負うところが大きい。さらに本規格は日本提案の複数技術を含んだ国際規格化を実現し、日本技術の国際標準化に大きな貢献をした。
 
■受賞にあたっての一言
 本国際規格は電子社会に必要な技術分野である楕円曲線暗号の国際規格になります。本規格の成立により、従来型の楕円曲線暗号及び楕円曲線上の双線型写像を用いた暗号技術の全てに利用される基本関数の規格化が完成することになり、具体的な方式を規格化したことが重要です。セキュリティ技術の推進には国際規格化は必須ですが、このように利用が不可欠なセキュリティ技術の国際規格化できたことは非常に有意義で、さらにその成果に関して国際規格開発賞を受賞することができたことは、大変光栄に思います。99年に国際標準化機構 ISO で国際規格を作成するエディタの仕事をはじめてから、9件の国際規格を発行してきましたが、今後も情報セキュリティ技術の国際標準化の推進、日本の国際的地位向上に向けて貢献したいと思います。

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平成28年12月14日

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