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本学の研究者が参画する介護ロボット関連の研究課題が、 欧州委員会のHorizon 2020および総務省との共同研究開発事業に採択

本学の研究者が参画する介護ロボット関連の研究課題が、
欧州委員会のHorizon 2020および総務省との共同研究開発事業に採択

 北陸先端科学技術大学院大学(学長・浅野哲夫、石川県能美市)の知能ロボティクス領域 チョンナクヨン教授セキュリティ・ネットワーク領域 丹康雄教授およびリム勇仁准教授が欧州および日本の研究機関と連携して提案する介護ロボット関連の研究プロジェクトが、欧州委員会の研究枠組計画Horizon 2020※1 および総務省の平成28年度戦略的情報通信研究開発推進事業(国際標準獲得型)※2 との共同事業に採択されました。
 本プロジェクトは、情報通信ネットワークと高精度な無線センサー技術により介護空間をスマート化し、介護ロボットが最適な文化知を内在化しながら応用するための手法を開発することにより、介護ロボットの社会的受容性の向上と新たな市場の開拓を目指します。

■プロジェクト名
 CARESSES(Culture Aware Robots and Environmental Sensor Systems for Elderly Support)

■プロジェクト期間
 平成28年11月1日~平成32年1月31日(予定)

■共同研究機関
 北陸先端科学技術大学院大学(日本)、中部大学(日本)、名古屋大学(日本) Advinia Health Care(イギリス)、Bedfordshire大学(イギリス)、Genova大学(イタリア)、Middlesex大学(イギリス)、Örebro大学(スウェーデン)、SoftBank Robotics Europe(フランス)

■プロジェクト概要
 欧州では高齢者の介護医療場面において、被介護者である個々人のもつ多様な文化的背景と価値観に配慮することが極めて重視されていますが、文化的背景や価値観を考慮した介護支援システムの開発はこれまで行われていません。
 日本においては情報通信ネットワーク技術の進展に伴い、スマート化された空間の中で介護ロボットが簡単な支援サービスを行うことが可能となっており、また、文化知覚行動も一部実現しています。しかしながらその機能は限定的であり、ユーザーの属性に応じたサービスを予め設計しておくためには、ロボットがユーザーのもつ多様な文化的背景や価値観を知覚し、それらに適応した介護行動を自律的に実現可能とする技術開発が課題となっています。
 本プロジェクトでは、国や地域またはユーザー個人レベルの文化的アイデンティティを知覚、推論し、それに応じた適切なサービスを提供できる介護ロボット環境システムを開発することを狙いとします。文化を超えて利用可能なロボットによる介護を実現するために、文化知の獲得と推論、文化知再現プランニングと既存プランの再構成、文化理解センサーデータの解析、ロボットとスマート環境の統合、ユーザー評価に基づくヒューマン・ロボット・インタラクションの実証実験と心理行動評価分析を行います。

■コメント
 われわれの先導する研究である知覚認知情報処理技術やネットワーク・セキュリティ技術に関し、その実用化を後押しする研究プロジェクトが、極めて高い競争率の中で欧州委員会と総務省により採択されたことを喜ばしく思います。欧州や日本などで喫緊の問題となっている高齢者介護に貢献できるようより一層努力する所存です。

<用語説明>
※1 Horizon 2020
全欧州規模で実施される、最大規模の研究及び革新的開発を促進するためのフレームワークプログラムです。2014年より2020年までの7年間にわたり、約800億ユーロの公的資金が提供され、優れた研究の着想を市場化につなげ、欧州研究領域をさらに発展させることを目標としています。

※2 戦略的情報通信研究開発推進事業(国際標準獲得型)
研究開発成果の国際標準化や実用化を加速し、さらなるイノベーションの創出や我が国の国際競争力の強化、国民生活や社会経済の安全性・信頼性の向上等に資することを目的とし、外国の研究機関と共同で研究開発を実施する日本の研究機関に対して研究開発の委託を行うものです。今回、欧州の研究機関と共同で実施する研究開発課題の提案を対象として、欧州委員会と共同募集によって行われました。

平成28年11月8日

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