6.音声の符号化[31] (研究期間:1992 - 1997)

 音声の低ビットレート符号化を実現するための一つの手段として、時々刻々変化する音声特徴を、音声のイベントとその変化パターンに分解してそれぞれを符号化するTemporal Decomposition法が知られている。この方法は数学的にはきれいに定式化されているものの、処理時間がかかる、結果が分析区間に依存するなど、問題点があった。そこで、 Temporal Decomposition法のための新しい計算法を提案し、処理時間の低減を実現した[31]。