寒いので帰ろうとしたら公園から音楽が聞こえてくる。なんだろうと思って見に行ったら人々が音楽に乗って踊っていた。二人一組で手をつないだりしてるのが不思議だ。といってもカップルではなく女同士か男同士。カップルなのは50代以上だろうと思われる年配の方々。これも娯楽なのだろうか。平和でよい。

高層ビルの工事現場で溶接工事らしく火花が散っていた。これほどの高さでも足場を竹で組んでいるのには驚き。軽くて安全だからよいが、品質をそろえるのは大変だろうなぁと思う。こういうところを見る限りは意外に人の能力に対する信頼は高いのかもしれない。

絵のように構成された、街角の風景。
インドを評して人力宇宙船と呼んだ人がいたが、中国は電動宇宙船という感じかな。中国といっても上海の印象が主だけど。「電動」は電動自転車の電動。国力も最後は「人」だな、と実感した。技術で乗り切ろうなんて甘いこと言ってる国のことが心配になった。

多くの観光客でにぎわっていた。歴史を観光化することを学んだのだろう。
電飾を見ながら花蟹の天ぷらを食べていたらうら若き乙女が中国語で話しかけてきた。こちらが中国語を解さないとわかると英語で、おなかがすいているから金を恵んでくれという。脂っこい天ぷらを持て余していたので、これを食べなさいと渡して立ち去った。よくわからないが、お金を渡す観光客もいるのだろう。服装も普通だったけど。。

しかしスリとか強盗は少なそうで安全な街と判断した。裏通りを歩いていたらバイクの集団が通りを駆け抜けていった。

裏通りへ大きな袋を握りしめた男が出てきた。横断歩道を渡るとそこにあったゴミ箱を漁り始めた。夜になればこういう人も出現するのかな。

上海のような豊かな街でも経済発展に乗り切れない人が存在するのだろう。数は少ないのかもしれないが。
散歩した通りは楽器屋が建ち並ぶところで、ピアノ店がいくつも（10店以上？）並んでいた。若い男が店じまいした店内でリストの曲を練習していた。

店舗がつらなる街区へ。浅草の商店街みたいな雰囲気だ。

台東区とか東京の浅草あたりと似た雰囲気がある。たぶん高層ビル群を背景に、地元民の生活が昔と大きく変わらないまま続けられようとしているからだろう。

用務を終えて帰路。接続の関係で上海に停泊。南昌に比べると整っていて清潔で、正直ほっとする。東京や大阪など日本の大都市と変わらない。



みな余裕があるというか、おだやかな表情であった。経済発展の恩恵を被っているからだろうか。