Monthly Archives: 5月 2013 - Page 3

南岸へ

南を目指した。blue glottoという青の洞窟(海沿い)と石器時代の遺跡をみることを目的に出発したが、近くの町から徒歩で1時間近く歩くうちに結構疲れてしまった。海を見ながらの散策は大変気持ちの良いものではあったけれども。

丘の斜面に段々畑が作られている。驚くのは石垣を積み上げていること。

丘の斜面に段々畑が作られている。驚くのは石垣を積み上げていること。

切り立った崖。下まで降りたら上がってくるのが大変だろうと夢想。

切り立った崖。下まで降りたら上がってくるのが大変だろうと夢想。

マルタでもっとも好きな光景のひとつ。

マルタでもっとも好きな光景のひとつ。

青の洞窟へいく船を探してみた。曇り空だからか乗っている人は少なかった。

青の洞窟へいく船を探してみた。曇り空だからか乗っている人は少なかった。

曇っていたし、風が強かったので洞窟はやめて帰路へ。たまたま安く二階建て観光バスに乗れた。

曇っていたし、風が強かったので洞窟はやめて帰路へ。たまたま安く二階建て観光バスに乗れた。

ハーネスというらしい。家人は「ベンハーみたい」とコメント。

ハーネスというらしい。家人は「ベンハーみたい」とコメント。

Malta, musical and neolithic

John に誘われてRenzo Spiteri氏の野外パフォーマンスを見に行った。どんなものだったのかを説明するのはやや骨が折れるが、チャップリンのModern Timesに音楽をつけ、生演奏をつけていくもの。映画はそれ自体が非常にパワフルで、チャップリンの演技に圧倒されたが、それに随伴する形で音楽がその場で付けられていくのが刺激的だった。パーカッショニストではあるが、mac2台とミキサーを駆使していろいろな音源(映画音楽など)も流して音像を作り上げていたところが印象的だった。単独での演奏はYouTubeなどでも聴ける。

本番前のリハーサル風景

本番前のリハーサル風景

聞いたところ、Johnが最初に受け持った学生の一人とのことであった。開演前に話しかけに行こうとして、集中しているから、とSpiteri氏のGFに止められていた。音楽だけでなく演劇も学んだせいなのか、映像の扱い(音楽および音の付け方)が秀逸であった。映画の持つメッセージが現代的に蘇った。チャップリンの古い映画は時代遅れな感じがして真剣に見たことがなかったが、この夜のパフォーマンスは映画を音楽化していて飽きることなく楽しめた。映画のストーリー展開の速さがむしろ小気味よく感じられた。

パフォーマンスが終わって

パフォーマンスが終わって

終わってからJohn(ご夫妻)と近くのカフェに立ち寄り、軽く食事した。マルタの野菜や果物の話が中心。これから旬となる果物について。マルタには各所に新石器時代の建築物が残っており、今だ建っているものとしては世界最古とされているが、世界的にはほとんど無視されていることを嘆いていた。観光の宣伝に力を入れている他国の経済力に負けていると。しかし巨石文明を想像するのは難しいことも事実。ピラミッドに比べたら迫力に欠ける。イギリス統治下にあったこともあり、早い時期に(100年以上前に)発掘されし尽くしているので新味に欠けるというところもあるし。。

噴水と戯れる子ら

噴水と戯れる子ら

パフォーマンス前にVallettaの中を散歩。中央広場に噴水があり、定時には音楽に合わせて水が噴き出す。子供たちが喜んで吹き上げる水を追いかけていた。

夜が近づくにつれて町の縁の方は人気がなくなっていく

夜が近づくにつれて町の縁の方は人気がなくなっていく

Vallettaは昼間、観光客が訪れるか、地元民がちょっと高級なものを買いに訪れるだけの町になってしまったとのこと。数十年前は夜も大勢の人で賑わっていたらしい。

風の名前

朝は曇っていたがしばらくしたら晴れてきて、日差しが強くなってきた。風も強い。Johnと待ち合わせてスタジオに向かうとMdinaあたりが煙っていた。リビアから砂漠の砂が降ってきているんだとのこと。暑いし、蒸すし、砂のせいで喉は痛いし、散々な天気だとJohnが不満を述べていた。南東の風は砂を運んでくる。それってシロッコというやつですか?と聞いたところ、そうだという。ただし砂はサハラ砂漠からではなくてリビアの砂漠からだとのこと。風向きによって天気が変わる。南西からの風は大雨をもたらすし、、、と風向きと天候との関係を各方位ごとに説明してくれた。マルタは地中海の中心に位置するので日によって異なる風が四方八方から風が吹いてくる。それらが天候と密接に関係しているため風の向きには敏感である。各方位ごとに風の名前がついている。ギリシア語、イタリア語、マルタ語等々、近隣の言語での呼び方を一通り教えてくれた。

砂煙に霞むMdina

砂煙に霞むMdina

この日はEM-APS第二世代に属する元学生さんがブリュッセルから訪ねてきてくれて、最近関わっている問題について話を伺うことができた。幻肢の治療を触感を通じておこなうというユニークな発想で触発された。いろいろ議論した後、スタジオへ移動。

いちじくはあと3週間から4週間

いちじくはあと3週間から4週間

いちじくの木が実をつけているのを彼女がみつけて喜んでいた。Johnによればあと3週間から4週間経たないと熟したものは市場に出てこないとのことであった。時期によって異なる種類のいちじくが5種類あるそうで楽しみである。

丘の上からスタジオまで降りていく途中に農家がある。そこに犬が3匹飼われていて、門の前を通る度に吠えられていたのだがこの日は静かだった。大きな鞄を抱えて行き来する日本人に慣れたんだ、とJohnがコメントした。この日は稽古開始前にJohnと解析結果を話し合い、データ収集の仕方を少し変えた。

いつもは吠えていた犬がこの日は静かにこちらを見つめていた

いつもは吠えていた犬がこの日は静かにこちらを見つめていた

視線

大学へ向かっている途中、視線を感じた。こんな草むらで???と思いつつ辺りを探したところ馬がこちらを見ていた。都会の空き地の片隅で馬を飼うとは。。

空き地の奥から馬が見ていた

空き地の奥から馬が見ていた

大学の駐車場では猫がくつろいでいた。

写真を撮ろうとしたらじろりと見られた

写真を撮ろうとしたらじろりと見られた

バス故障

家の近所を歩いていたら、目の前でバスが突然止まった。そのままいつまでたっても動かない。不思議に思い立ち止まってみていたら、そのうち乗客が全員降りてしまった。故障らしい。運転手が焦ってボタンを押しているが圧縮空気の音がするばかりで動かない。バスの後ろには長蛇の列(車)ができつつあった。対向車線からやってきたバスの運転手になにやら話しかけている。応援を頼んでいるのだろうか。ただでさえ狭い車線に路上駐車があるので故障したバスの横をすり抜けて2台の車が行き来するのは不可能に近い。と思っていたが、普通車は大丈夫らしく、交通が流れ出した。バスなど大型車両は無理なので、それらが通過するときは対向車線の車が停車している。とくに交通整理している人もいないが、それなりに秩序が発生して物事が動き出すのは不思議だ。夕方からバスでjohnのところへ行かなければならないので、渋滞が気になったが、一時間後くらいに窓から眺めたらいつのまにか故障車両は回収されていた。

狭い道で急にバスが故障して渋滞が発生、しかしいつの間にか流れ出し、故障車も回収されていった

狭い道で急にバスが故障して渋滞が発生、しかしいつの間にか流れ出し、故障車も回収されていった