Daily Archives: 2013年5月9日

猫の国

大学へ行く途中、気配を感じてショーウインドウをのぞくと猫が寝ていた。単に陳列棚に闖入したというよりは定位置のようで猫用座布団が敷いてある。いろいろアングルを試している内に気づいたらしくこちらをじっと見ていた。

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坂の途中でも遭遇。上の方から見下ろして、すぐにそそくさと去っていった。

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大学の生協(みたいなところ)ではソファの上で猫が堂々と昼寝していた。なんというか自分のことを人間だと思い込んでいるのではないかというそぶり。近づいても目を覚ます気配がない。夢を見ているのか時々前足の先やしっぽがフリッと動いた。

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町を観察していて印象的なのは、これだけ高いビルを建てていながらブロックを積み上げているところ。地震がないから問題ないのかもしれないけど、強度はどうなのだろうかと心配になる。少し大きな地震が来たら全壊だろう。

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夕方、買い物していて教会が開いているのに気づいたので訪れた。祭壇にディスプレイが置かれていることに驚いた。しかもキリストがアニメーション化されていて、手を振っている。。。 頭痛。

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今日の試み
・アーティチョークを食べた。初めて自分で調理したので「アーティチョークの食べ方」などを参考にした。レモンを入れなかったので黒ずんでしまったが、まぁまぁおいしくできて満足。
ファゾラーリ fasolari という貝を食べた。大学からの帰り道、魚屋をのぞいてみると朝にはなかった貝が並んでいる。万寿貝みたいだし大丈夫だろうと思って買って帰った。ワインで蒸してもらって食べた。濃厚な味。悪くない。
ヴェルメンティーノ(VERMENTINO)ヴィオニエ(Viognier)(という種類のブドウ)をブレンドした白ワイン。主張がはっきりしていて楽しめた。ヴェルメンティーノに興味を持って、ブレンドしていないものも試してみた。飾り気のない直球勝負の香り、味で好感を持った。
・イチジクのリキュール。Zeppi’s Tinaというのを勧められて試してみた。50メートルを越える大木から果実を収穫しているというが、本当かな。。味はOK。食後酒に最適。

先日、大学の同僚に食事に誘ってもらったとき、地中海ではワインが中心、ビールはほとんど飲まないと言われて、ワインに転向。もともとそちらの方が好きではあるが、日本では味の割に高価なので疎遠になりがち。こちらはテーブルワインが1本1.5ユーロくらいからあるので(200円くらいか)、手を出しやすい。それとその時に面白かったのは、フランス、イタリア、スペイン、さらにはチュニジアなど北アフリカ側の地中海に面した国々も含めて、地中海文化圏ではビジネスでもまずは一緒に食事してワインを飲むことが重要で、それなしに契約することはあり得ないという話。アメリカ人はそこのところが理解できないみたいで困ったものだと言っていた。契約書を交わす以前の信頼関係が重要というのは何となく感じていた。誰の紹介か、というのも重要。すぐ隣のシチリアではその筋の人が今でも力をもっているくらいだから、当地でもファミリーが大事というのは当たり前だろう。

赤い魚カタナウオ

朝、買い物に出たら路上に魚屋が出ていた。家人によれば前日近所に出ていた魚屋だとのこと。一端はやり過ごして通り過ぎたが、帰り道にまた品定めして、結局赤い魚を買った。日本ではアカタチとかカタナウオと呼ばれる深海魚らしい。魚を食べ出すとやはり肉には食欲をそそられない。興味を持ったらとりあえず買って食べる、のが正解だろう。

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夕刻からJohnのスタジオへ。道すがら、Johnがケッパーの花を示してくれた。つぼみの状態で塩漬けにしてサーモンに添えたりするもの。これは栽培が難しいと言っていた。というのも鳥がついばんだタネが鳥のお腹の中で少し消化されて表面の固い皮がとかされた状態で糞として出たものが発芽するから、らしい。そういう理由で、塀とか岩場みたいなところに生えているのだという。花は繊細で美しい。

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ケイバーの花

少し離れたところにオリーブの木もあって、ちょうど花が咲き出していた。

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白い花がやがてオリーブの実になる。

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森を見ながら稽古場へ移動。この森はマルタ騎士団が猟を楽しむために木を植えて作った人工の森らしい。こういう森みたいなところは島内ではここだけという。この日はタスクを決めて動いてもらい、データを集めた。とりあえず実験条件などを整えるための前準備。