Daily Archives: 2013年5月16日

風の名前

朝は曇っていたがしばらくしたら晴れてきて、日差しが強くなってきた。風も強い。Johnと待ち合わせてスタジオに向かうとMdinaあたりが煙っていた。リビアから砂漠の砂が降ってきているんだとのこと。暑いし、蒸すし、砂のせいで喉は痛いし、散々な天気だとJohnが不満を述べていた。南東の風は砂を運んでくる。それってシロッコというやつですか?と聞いたところ、そうだという。ただし砂はサハラ砂漠からではなくてリビアの砂漠からだとのこと。風向きによって天気が変わる。南西からの風は大雨をもたらすし、、、と風向きと天候との関係を各方位ごとに説明してくれた。マルタは地中海の中心に位置するので日によって異なる風が四方八方から風が吹いてくる。それらが天候と密接に関係しているため風の向きには敏感である。各方位ごとに風の名前がついている。ギリシア語、イタリア語、マルタ語等々、近隣の言語での呼び方を一通り教えてくれた。

砂煙に霞むMdina

砂煙に霞むMdina

この日はEM-APS第二世代に属する元学生さんがブリュッセルから訪ねてきてくれて、最近関わっている問題について話を伺うことができた。幻肢の治療を触感を通じておこなうというユニークな発想で触発された。いろいろ議論した後、スタジオへ移動。

いちじくはあと3週間から4週間

いちじくはあと3週間から4週間

いちじくの木が実をつけているのを彼女がみつけて喜んでいた。Johnによればあと3週間から4週間経たないと熟したものは市場に出てこないとのことであった。時期によって異なる種類のいちじくが5種類あるそうで楽しみである。

丘の上からスタジオまで降りていく途中に農家がある。そこに犬が3匹飼われていて、門の前を通る度に吠えられていたのだがこの日は静かだった。大きな鞄を抱えて行き来する日本人に慣れたんだ、とJohnがコメントした。この日は稽古開始前にJohnと解析結果を話し合い、データ収集の仕方を少し変えた。

いつもは吠えていた犬がこの日は静かにこちらを見つめていた

いつもは吠えていた犬がこの日は静かにこちらを見つめていた