Daily Archives: 2016年5月8日

志の輔のこころみ(其の百六十八)

5月8日、車を飛ばして富山へ行き、志の輔のこころみ其の百六十八を見て(聴いて)きた。志の輔さんとは数年前、ためしてガッテンに出演した折にお話したことがあり、人柄や雰囲気に魅力を感じてぜひ一度噺を聞いてみたいと思っていた。富山のてるてる亭は志の輔さん専用の小屋とのことで期待していたが、よいところだった。雰囲気がよくなるのに数年かかったんですよ、と志の輔さんが言っていた。場所の雰囲気に敏感な方らしい。

内容も斬新で、二部構成となっており、前半がパワーポイントプレゼンテーションを用いた赤穂事件と仮名手本忠臣蔵の解説だった。丁寧に仮名手本忠臣蔵を段ごとに説明してくれて、芝居をみているかのような臨場感だった。台本を3人で書いていること、各人の個性がぶつかって一人では書けない本になったということが印象に残った。赤穂事件については結局のところ、どのように準備したのかはわかっていないらしい。秘密裏に進められたので真相は不明のままだという。そこを台本製作者らが当事者の気持ちを汲んで想像し、書き表したというところに舞台製作者(落語家を含む)が魅了されるのだろう。

後半(落語)はその仮名手本忠臣蔵の5段目がテーマとなっており、中村仲蔵が斧定九郎(おのさだくろう)をどう役作りしたのかが描写される。前半で後半の噺の背景を丁寧に説明してくれていたためひとつひとつの台詞の意味がよく理解でき、味わい深かった。落語を深く味わって欲しいという気持ちが伝わってきて、心動かされた。

最後の挨拶ではこの演目や富山での活動に対するご自身の考えを話され、「これをまた夜の部でもやるかと思うと・・・」(昼の部をみていた)というところで思わず応援の意味で拍手した。会場全体が拍手で埋まった。落語としての格調の高さ、客を惹き付ける演技、声色、細部を理解してもらうための前準備、おわってからの挨拶。とてもよい体験をした。仕事に対する真摯な姿勢に触れられてよかった。

富山の町

富山の町

森と町の散策

先週月曜日、インドから留学生3名が到着した。今日はうち2名と他研究室の(インドからの)お客さん1名らと共にJAIST周辺の森と金沢の町を散策した。乾燥した地域から来ているので、木々の緑や花がうれしいらしく、至る所で立ち止まって記念撮影(!)していた。犬や子供にも大いなる興味を示し、「かわいい!」を連発していた。最初のうちは反応が読めなかったが、途中からなんとなくわかってきた。「きれい」と「かわいい」が好きなようです。

森の中でカエルに出会い、激写する。の図。

森の中でカエルに出会い、激写する。の図。

竹でできた筆を使って書道に挑戦(味のある字でした)

竹でできた筆を使って書道に挑戦(味のある字でした)

神社でふるまい酒をしていたので品定め

神社でふるまい酒をしていたので品定め