Daily Archives: 2017年4月21日

組紐作戦

電導性の糸を入手したのだが、針の穴を通るくらい細い糸なのでこのままでは編めない。組紐にすることを思いつき、組紐作成装置に近いものとして手回し式リリアン作成機を手に入れた。リリアンはやったことがなくて原理を理解するところから始めた。手近にあった糸で紐を作ってみたところ、結構太いものができた。ひもトレを実践している家人には(その丸さが)好評であったが、編むには太すぎる。

電導性の糸と同じくらいの細さの糸で紐を作ってみたところ、細すぎてコイルを巻いたようなものが出来上がった。これはこれで繊細というか、儚い感じが好ましいのであるが、身に付ける物を作るには耐久性が足りない。綿糸と合わせて紐にしたところ、しっかりしたものになった。まだ少し太いが、第一作よりは改善されている。毛糸との組み合わせだとふくらむらしく、同じくらいの糸なのに太めになった。洗うことも考えるとこれは綿糸の方が向いているかもしれない。

もう少し細く仕上げたく、糸が通っていく穴を小さくしたらよいのではないかと考え、ビニル製チューブを挿入してみた。ゆるかったので糸を巻いて径を調整した。紐を作ってみたところ、あまり変わりがない。摩擦が増える分だけゆっくり落ちるのか、多少目が詰まったような気もするがはっきりした違いではない。ひっぱってみると弾力性が増したかとも思われるが気のせいかもしれない。できあがる組紐の径は素材となる糸の太さに依存するものらしい。とはいえ、チューブを通して径を狭めたことで多少なりとも細くなったのではないかという気もまだしている。最初に使った太めの糸をチューブに通して見て、細くなるか変わらないか調べてみればよいのだが、近所の手芸屋さんの店頭からは消えてしまい、比較できない。困った。

スマートテキスタイルへの道はまだ遠い。来月、福井の「e-テキスタイル製品開発研究会」に呼ばれて話すことになった。5月26日金曜日、福井県工業技術センターにて。それまでに動くものを一つでも作りたい。

細い糸だと組紐がコイル状になる

細い糸だと組紐がコイル状になる

使いたいと思っている電導性の糸(細い)

使いたいと思っている電導性の糸(細い)

リリアン作成機の中を観察してみる(よくできていると感心する)

リリアン作成機の中を観察してみる(よくできていると感心する)

出来上がる組紐の径を細くするためにパイプを挿入してみる

出来上がる組紐の径を細くするためにパイプを挿入してみる

試作した数々の組紐(意外に多様)

試作した数々の組紐(意外に多様)

散逸しないように全て編み込んでみた(見本にする)

散逸しないように全て編み込んでみた(見本にする)

レーザーカッターによるスタンプ作成(その2)

前回作成したスタンプは余白が広すぎてインクが紙についてしまったので、レイアウトを考え直して余白の少ない版を作ってみた(写真左)。まぁまぁいい感じ。字の細い部分がかすれがちではあるが、しっかり圧せばきれいに刷り上がりそうである。そこで専用のゴムに刻印することにした。(ここまでは学童工作用のプラ版を使っていた。)

専用素材だけあって、柔らかく、インクの乗りがよさそうだ。同じくレーザーカッターで焼いてみた。柔らかい分、表面がこんがりと焼け、細い字など消えてしまったかのように見えたが、ブラシで煤をはらうとしっかり形が浮き出てきた。少し安心してインクをつけ、紙に押しつけてみたところ、余白部分に(またまた)インクがついてしまった。なるほど、柔らかい素材だから上から指で押すと余白部分でインクがついてしまうわけだ。

さて、次なる対策は、再度レイアウトを見直すか、あるいは台座(木材)に固定(接着)して、水平面でプリントしてみるか。指で圧したりするから余白となるべき部分にインクがつくのだろう。接着する前に木片で上から圧してみようか。

左は学童工作用(堅い)板で、右はスタンプに向いた専用素材(柔らかい)をレーザーカッターで刻んで作った

左は学童工作用(堅い)板で、右はスタンプに向いた専用素材(柔らかい)をレーザーカッターで刻んで作った